ちはやふるを読み解く!

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は・じ・め・に

 

この記事は50巻までの考察、感想です。ネタバレテンコ盛りですので最後まで読んで無い方は回避お願い致します。

 

今回は、「綿谷新」を読み解いていこうかと思います。

今回も最後までお付き合いよろしくお願いします。

個人の見解が多分に含まれます。「新」ファンの方は、引き返すか、

注意して閲覧願います。

 

この記事は前回の続き、後編です。

 

 

名人・クイーン戦予選

 全国大会のすべての日程が終わり、それぞれが、それぞれの思いを胸に西日本予選、東日本予選へと歩を進めています。

 この間、新くんの描写はほとんど無く、かるた特番に太一くんが出演していて驚いてる場面と、村尾さんに新くんがここ最近で負けた選手は全て白波会の選手だった事を指摘されます。

実際、原田先生に稽古をつけて貰いに行ったみたいですが、その描写はほとんど無かったです。新くんにとって、予選も東西戦もただの通過点にしか過ぎない、ほんとにお爺ちゃんの「かるた」に自信があるんだなぁっと。。

 実際、西日本予選の描写はほとんど無く、1回戦で村尾さんが、ポコ作くんにまさかの敗退を喫した位ですね。。千早ちゃんや、太一くんのように苦戦する事なく決勝までいったという事ですね…さすがです。。

 

◎西日本予選決勝・・・決勝戦前に東日本予選で残ってる選手の確認をします。太一くんと千早ちゃんが勝ち残ってるのを確認し、喜べた事に喜びます。1年前、太一くんの名前が消えてるのを見て「ホッ」とした自分とは違う事を確認できました。もう、太一くんの事を格下とは見ていない。

 決勝戦の相手ですが、その1年前に太一くんを下した、懲りない男・ポジティブモンスターであるポコ作くんです。

 試合をいつも通り盤石な試合展開をひろげる新くんですが、ポコ作くんがポジティブモンスターの本領発揮します。

 白波会に行った時に、原田先生が、新くんの弱点をしっかりと指摘してくれている描写が描かれています。正しく、千早ちゃんの心を動かすことが出来なかった理由、「ミスしなければ自分が勝つという自信の持ち方をしている」。ポジティブな人間は「自分が勝つ」とだけ思っている。あと、「いつも君は負けた後 鬼の形相で悔しがる 遅いよ」

 本来、千早ちゃんと太一くんが新くんと出会った頃は、自分が勝つ事だけを考え、鬼の形相で、5歳児相手でも本気で取る男だったのです。ただ、お爺ちゃんの「かるた」はその逆で、この時も「負けた時を先取りして鬼になっては爺ちゃんに笑われる」と、原田先生ではなく、お爺ちゃんを、信じます。

 

 試合の方は、ポコ作くんの勢いに飲まれかけてたのですが、眼鏡に汗が落ち、眼鏡の汚れをおとし、かけ直すと、なんと!ポコ作くんが太一くんに見えてるじゃないんですか!どういう事だろ…取りあえず新くんの気持ちが軽くなったっぽいけど…千早ちゃん同様新くんにとっても太一くんは心を揺れ動かす存在だったみたいですね…さらに、過去の思い出「卑怯なやつ 卑怯さを見せてくれたやつ 気持ちがわかる わかるんだ太一」卑怯な事をしても何が何でも勝ちたいって気持ちだと思います。

 ここら辺から、本来の自分の「かるた」とお爺ちゃんの「かるた」で、新くん自身葛藤があったのかな?って思います。

 さらに「太一が行こうとしてる場所に おれがえんかったら 話にならんやろ?」うん。。千早ちゃんとまったく同じ動機ですね。。

 とにかく、珍しく「勝ちたい!」って気持ちを前面に出して試合を巻き返します。そのまま、ポコ作くんに勝利し見事西日本代表になりました!

 この後、札の引き上げを自分にやらせて欲しいと新くんにお願いするポコ作くん、「いいですよ」と札を差し出す新くんの指が腫れているのにポコ作くんが気付きます「こ、これ さっきの?」に対して新くんが「大丈夫です 人にケガさせんくてよかった」と、これにポコ作くんが興奮し「なんだそれヒーローか!! 東にはいなかったヒーローキャラか」って、言ってます。。が、東にも居ましたよね…少し特殊な状態でしたが、、吉野会大会の決勝で、接触した時、自分の手の傷に気付かず、「指 大丈夫か?」と聞き、「私は大丈夫」と聞き「ホッ」としてた男の子。。

 

 以前記事に、道標を示すのがヒーローって書いたのですが、新くんにとってのヒーローも太一くん?この時、窮地に立たされている太一くんのモノローグで「おれは おれたちは どんなに頑張ったって あの時走っていった あの子だけが ヒーローだから」と…これもいつも通り太一くんのミスリードを誘うモノローグなの(?_?)…

 

 帰りの駅の階段でお婆ちゃんを助けてるシーンの後、ギリギリ乗れた電車内で、村尾さんに「新は 年寄には積極的に親切やもんなぁ 若い人には照れてモゴモゴしとるくせに」「同年代ではかるた絡みでギリギリ友達いてるくらいやろ」と痛い所を突かれます。。

「でも 新はラッキーやわ 神様がそれでいいって言ってくれとる気がする」と、東の代表に太一くんと千早ちゃんの名前のあるスマホの画面を見せてくれます。

 「わたしたちには かるたがあるから また 会えるんじゃないの?」小学生の時に言った千早ちゃんの言葉が現実となりました。この舞台が整ったのは、3人の中で一番実力の劣る太一くんの頑張りです。

 そんな太一くんは東西戦に向け引き続き、周防名人に練習相手になって貰います。

 千早ちゃんは、元クイーンである猪熊さんに練習相手になって貰います。

 

 

東西戦

 新くんにとって太一くんは、絶対に負けたくない相手です。田丸兄の言葉を使うと、「何もしなくても主役の空気を持ってるやつ」「ドラマチックな何かを持ってるやつ」そんなやつに「かるた」と言う自分の土俵で負けてしまう事は絶対に許せない事です。

 そんな相手でも、戦える事を嬉しいと思い込もうとしてます。普通はここまで、負けたくない相手は、「ライバル」です。やはりお爺ちゃんのかるたの呪いですね。。とにかくクリーンで、相手に惑わされる事なく、自然な川の流れのようなかるた。

 

 そんな状態で1試合目が始まるのですが、まぁ。。とにかく、対新くんの太一くんの作戦、周防さんのかるたで翻弄されまくります。。太一くんのペースに乗せられ、クリーンなかるたを目指してるのに揉めまくったり。。とにかく自分のペースにできないまま、最後には、自分の取りだと主張し、審判にも聞く事なく主張を通してしまいます。

 とにかく、自分の勝利で早く終わりたかった。。ふと、観客の声が聞こえてしまいます。。「スローで見たら東の子の方か早かった」と、、これで、自分は卑怯な奴だと、、取り返しのつかない事をしてしまったと、、もう戻れない。。

 いや、、卑怯な事をした太一くんの気持ちがわかる小学生時代の新くんはどこいった??お爺ちゃんのかるたの呪いの深さがよくわかる場面だなと。。

 

 闇を背負ったまま2試合目へと向かう新くん、そこに女神が現れます。会場の窓を全開に開け、「雪 寒い」と、小学生の時と同じような笑顔の千早ちゃん、それを見て、体の中が暖かくなります。気持ちが小学生の時のように戻れたのかと、これで本来の図太さ、エゴイストぶりを発揮します。「おれに勝って叶えるんやろ」「教えとくのが筋じゃないか」いや、、そんな筋ないやろっ!やっぱこの子のメンタルすごいわ('Д')その後も、「眼鏡外して取る」とか、、最終的には「どしたらええ?」と、太一くんに聞き出す始末。。新くんの天然っぷりに逆に翻弄される太一くん、「流しとけばいい」と言っても、「それは嫌なんや」と、終わりの無い問答(;´・ω・)

「じゃぁ、運命戦になったら譲れよ」「うん」千早ちゃんの目に小学生の時の2人に映る。

2人とも一番楽しく自由にかるたを取ってた頃に戻れます。そして、新くんは太一くんの事をライバルと認めます。

 

 試合の方は楽しく取る太一くんの守りがるたに、離す事が出来ず、ズルズルと粘られます。新くんは、気持ちは小学生の頃の様に取りますが、あくまでもお爺ちゃんのかるたです。

 結局、終盤3-1までもつれ込みます、ここで急に太一くんが「ちは」狙いで攻めてきます。。この場面で1枚に執着するのは自殺行為だと、新くんは読まれた札全て取る気持ちで取ります。でも、ここで「ちは」が読まれ、太一くんに抜かれます。。「場に「ちは」しか無かった…」読手に読ませる程の執念、白波会のかるたですね。

 結局、運命戦までもつれ込まれ、約束通り太一くんに勝ちを譲ります。。

 「勝ち」への執念が自分より太一くんの方が上回ってた、先に、太一くんの事をライバルとして認めていたため、そんな風に思えたんだと、そして、太一くんに勝つには「勝ち」への執念を太一くんを上回らなければならないと、ライバルと言う存在は自分を高めてくれる存在、心の支え。

 太一くんというライバル、その存在が新くんを一つ上のステージに上げてくれました。

 

 3試合目・・・本来の負けず嫌いな新くん、1枚でも札を取られるのを嫌う、読まれた札すべてに執着するお爺ちゃんの「かるた」ではない、本来の新くんの「かるた」に戻ります。

本来の新くんの「かるた」を引き出してくれたのは、ライバルである太一くんです。

 試合の方は太一くんを圧倒し、18枚差で新くんの勝利で、名人戦出場を決めます。

 

 ここで太一くんが「邪魔して悪かったな」と、、とんでもないですよね。。他の事なんでも自分よりできる太一くん、「かるた」しか出来ない新くんの土俵にわざわざ上がってきて、しかも自分を高めてくれるライバルにまでなってくれて、4歳の頃からやってきた新くんに追いつて来る位の努力をしてくれて、そんな太一くんを邪魔だなんて言えるわけがない!

 太一くんに泣きながら抱き付き、精一杯伝えたい言葉を伝えます。「かるたを一緒にしてくれて ありがとな」新くんの気持ちをギュっと凝縮された言葉ですね。。ナケル

 太一くんの「かるた」もここまでだと、多分気付いてる新くん、きっとこの言葉の中には、「辞めないでくれ ずっとライバルでいてくれ」って気持ちも含まれていたと思います。

3人が2人と1人になりました。(´;ω;`)ウッ…

 

 

名人戦に向けて

 千早ちゃんは、元クイーンである猪熊さんと渡会さんに教えて貰い、一人で不尽の高嶺を目指しています。

 ここで、新くんに言いたい!好きな子、千早ちゃんの対戦相手である詩暢ちゃんと高め合ってどうすんだと!確かに、詩暢ちゃんの方から練習つけて貰いますと来ましたが、断る事も出来たやろ?同年代で練習相手になれるのが詩暢ちゃんだけだとしても、しかも、わざわざ京都まで行って高め合う?その上、詩暢ちゃんに初勝利献上して、自信つけさせて、、何考えてるだろうかと。。ほんと、ここ読んでる時モヤモヤしてました(;´・ω・)

 東京では、千早ちゃん一人で詩暢ちゃんを追いかけ高嶺を登ってる途中で、新くんと詩暢ちゃんが2人で高嶺に登って行くって幻覚まで見えちゃってるのに(;´・ω・)

 元旦も、瑞沢かるた部の後輩達が初詣に誘い出してくれたおかげで、千早ちゃんの不安な状態も解消された時に電話とか、、千早ちゃんも突然の電話に喜んでるっぽかったけど、、結局喜んでたか(?_?)わかりにくい描写だったけど、、この電話も自分を落ち着かせる為の電話だったんじゃないかと思います。。自分本位よね。。

 

 名人・クイーン戦前夜祭でも、ガチガチに緊張してる千早ちゃんの肩を叩き「主役とか緊張するな」と、確かに千早ちゃんの緊張をほどきましたが、新くん、、自分の緊張もほどけたよね??きっと、こんな時は千早ちゃんの方がキモすわってると思うよ?

 名人戦前日、ホテルで寝れない新くん、ホテル内散歩をしますが、電話をしながら、菫ちゃんと田丸ちゃんの部屋の扉を叩く千早ちゃんが目に付き近づきます。

 そのまま菫ちゃんと田丸ちゃんの部屋に上がっちゃってます。。( ´゚д゚`)エー菫ちゃん風呂上りのスッピンなんですががが…コレイイノ??

 問題も無事解決し、部屋に帰る前に千早ちゃんに握手を求める新くん、握手をし、うん、これでゆっくり寝れる。。自分の為かよっ!!Σ(・□・;)

 「抱きしめたい 抱きしめれる人間になりたい」いやっ!無理やろ!自分は心の支えとして千早ちゃんを見てるけど、千早ちゃんの心の支えはあからさまに新くんでは無いからね??

 

 

名人・クイーン戦

 いよいよ、始まった名人・クイーン戦なのですが、新くんは完全なりきりお爺ちゃんで周防名人と戦います。。1戦目は危なげなく勝利します。千早ちゃんは敗北を喫し、新くんと目が合っても背けてしまいました。

 休憩室にて、お爺ちゃんなりきり新くんは、父親に「新 爺ちゃんの真似やろそれ」と突っ込まれます。それに対して「黙っときね」…( ゚Д゚)ハァ?きっと自分が父親なら机の角で殴ってます。。

 

 浦安の間で千早ちゃんに声をかけて上げたいけど、かけられない。。「かけたい言葉があるのに 声のかけかたわからん」そりゃ、、お爺ちゃんの皮をかぶってるんだし、、自分を持ってないんだからわからんだろ。。

 新くんの事をよく見ている父親は「怖がってるんではないんか」「おとろしゅうて おとろしゅうて 自分でいられんのではないんか?」新くんの気持ちの弱さを指摘しています。

 対戦者である周防名人もなんだか楽しめてないです。試合中に始めて会った時に言った言葉「君を見ててもテンション上がらない」の意味、「冷静な誰かの皮をかぶったようなかるただからさ」周防さんも千早ちゃんと同じく「かるた」ではなく「競技」をしてる人、「勝つ!」を前面に出して向かってくる相手ではないと楽しめないのです。「ぼくは 真島君と戦ってた君と試合をするんだと思っていたのに」うん。。ですよね。。わざわざ引退を1年延ばして、最後に楽しめない「かるた」とか、、それなら、楽しめた、原田先生との対戦を最後にしてた方がよかったですよね。。

 

 2戦目も、周防名人を下し、王手をかけます。その前に詩暢ちゃんに負けて外に出て行った千早ちゃんが気になります。外に出てみると雪の中裸足で座り込んでいる千早ちゃん、肩に抱え上げそのまま建物の中に歩いて行く新くん、粗いなぁって思ったのは私だけでしょうか。。きっと太一くんなら抱えたとしてもお姫様抱っこかと。。

 建物に向かう途中、「やっぱりダメなのかなぁ~? 私じゃ勝てないのかなぁ~」と、泣いている千早ちゃん、、心が折れそうになっています。でも、やっぱり心の支えになってあげれない新くん、かけたい言葉もあるのに、一番強い時の千早ちゃんを知っているのに。。

 

 そして、王手をかけた新くんにかかる期待、「綿谷先生のかるたの再現」クソみたいな期待ですね。。まぁ、、それが新くんが望んでる事なので仕方は無いんですけどね('Д')

 控室から出た時父親から「真島太一って男の子からメール着てる」と伝えられます。丁度それを控室から出て来た千早ちゃんが聞いてしまい、メールの確認をしに控室に戻ります。溜息をつきながら、出てき、新くんから顔をそむけます。。

 千早ちゃんの心の支えが太一くんである事に気付きます。千早ちゃんの手を取り、瑞沢かるた部で取っていた千早ちゃんが一番強い、自分の「かるた」をしろって伝え、瑞沢コールで盛り上げ、最後には太一くんの言葉「するぞ 3勝」で励まします。。何で太一くんが言った言葉、新くんが知ってるの(?_?)

 

 3戦目、王手をかけられてる、周防名人と千早ちゃんが読手九頭竜さんを味方に付け逆襲に出ます。「感じ」の良さを前面に出され、勝つ気持ちを出してきた周防名人に翻弄されます。

 千早ちゃんに「自分のかるたをしろ」って言ったにもかからわず、自分のかるたを見失う新くん、その上、あと1勝で名人と言うプレッシャー、新くんの気持ちの弱いところが出てきてしまいます。本来の新くんは気持ち強いのにね。。

 結局3戦目を落としてしまう新くん、今度は、初めて詩暢ちゃんに勝った千早ちゃんの目を背けてしまいます。すかさず千早ちゃんが新くんに駆け寄りますが、、励ますにも根が深すぎですね^^;「おれのかるたはどこにある?」折角太一くんが思い出させてくれたのにね。。

「じいちゃんのかるたで歯が立たんのならどうしたらいい?」「おれが爺ちゃんのかるたを壊してしまったら」「わかってしまう おれのかるたが 借り物だってことが」お爺ちゃんのかるたの呪縛。。周りにいるお爺ちゃんのかるたを知っている役員達の期待。。背負う必要の無い物を背負っちゃってます。。

 4戦目開始前、新くんの控室前で待っていた千早ちゃん「大丈夫?なんてね大丈夫?って大丈夫って言うしかないから苦手だよ」「解く 解いて また結ぶよ 新」色々な人達に支えられてきた千早ちゃんならではの励ましの言葉ですね。。

 

 千早ちゃんの励ましも届く事なく、4戦目も迷いに迷う新くん、、お爺ちゃんのかるたに頼ってしまいます。。「脱ぎたくない 爺ちゃんのかるたで勝ちたい 自分のかるたなんてどうでもいい」「でも負けたら? じいちゃんのかるたで負けたら? どうしたらいい?」最強の名人を目の前にしてブレブレになってしまいます。その上、周りの期待が恐怖に感じてしまう新くん。

 しかし、ここで、誰よりも自由に、誰よりも楽しく行動する千早ちゃんが目に入り、千早ちゃんと同じ呼吸をすることで、少しは解けたんじゃないかな?

 そこで、太一くんの登場です!遅いよっ!どうせ自分なんて必要とされてないとか言うんだろうけど!

 太一くんの登場で新くんの目の色が変わります。「畳の上ではお前は優しい人間じゃない 思い出せよ 相手が永世名人であろうとも 目にハンデがあろうとも 5歳相手でも手加減しない男だって」でも、、本当の新くんのかるたを知ってるのが太一くんだけって、、あ、、周防名人もか…てか、、太一くんの顔見ただけで自分を取り戻せるって、、しかも、千早ちゃんも周防名人までもが心動かされてるし、、なんなのこの太一って男の子は。。個人的にはこの時の菫ちゃんが可愛くて可愛くて(*‘ω‘ *)

 結局4戦目は周防名人の、名人への執着が上回り敗北してしまいます。名人・クイーン戦ともに、2-2になり5戦目までもつれ込みます。

 

◎若宮詩暢・・・5戦目に向けての貴重な20分間、詩暢ちゃんが、新くんを捕まえ近江神宮で祈ってきて欲しいと、、詩暢ちゃん自体、無茶な事言ってるのはわかっています。この時点でこんな事を頼めるのは新くんだけだったんだと、新くんも心の中で思ってる事ですが、小さな時からなんとなく似てる2人、それは恐らく、小さな時からかるたを愛した2人、お互いの「かるた」を認め、お互いの「かるた」が好きである為。そして、2人とも、小さなころから孤独だった事も大きいかと。。

 何となく新くんに負けても仕方が無いと思ってた詩暢ちゃん、それは、新くんが自分と同じくらい小さな時から「かるた」を愛してる子だったからだと思います。

 ただ、この2人にも大きな違いがあります。「かるた」そのもの、歴史、歌、歌人、文化を愛した詩暢ちゃんと、「競技かるた」を愛した新くん。大きな違いですが、なんとなく通じ合うものがある不思議な2人です。

 

◎由宇ちゃん・・・新くんの家のお隣さんで幼馴染、描写は少ないのですけど、幼少の頃からずっと手を差し伸べ、助けてあげてたんじゃないかと思われます。子供の頃野球の帰りに、泣いて歩いてる新くんのバックを持ってあげて、励ましてあげてるような描写もあります。

 千早ちゃんと太一くんが福井に行った時も、太一くんを睨んでるシーンもありましたが、おそらく太一くんの顔を見て「あ~、こいつ絶対新の事イジメるやつやわぁ」って、直感で思ったような気がします(;´・ω・)

 新くんのお爺ちゃんの介護もずっと手伝ってたみたいだし。。験担ぎに大会前の食事とか、大会に持って行く弁当とか、毎回めちゃくちゃ手間のかかる食べ物を用意しています。

 ず~~~っと、新くんの心の支えだったんだなぁっと思います。千早ちゃんと太一くんとの関係と結構似てるな~と思って見てました。

 

 4戦目終え、インターバルの間、詩暢ちゃんから受け取った襷を持って、近江八幡に走り出す新くん、、これ、普通に千早ちゃんを裏切る行動だと思うんだけど。。( ゚Д゚)チガウノ?

 それに気付いた太一くんが追いかけるのですが、追いつくと、お年寄りを助けている新くんの姿が、、太一くんが慌ててお年寄りの介助しておくから早く行けと伝えます。

 上に着き詩暢ちゃんと千早ちゃんの襷を持って考える新くん、ここで矛盾を感じたのかな?

考えてるうちに太一くんが追いつて「ダメだ」と、、新くんが登るの遅かったの?それとも太一くんが超絶早かったの(?_?)何故か間に合った太一くん、「新がここでどっちかの事を願わなくても あの2人は自分で立てる 戦える」「自分の事だろ今は なれねーぞ名人に 新の願いはなんなんだ 近江神宮で叶えたいことはなんなんだよ」どんだけ自分を見失ってるんだよと。。

 心の中で千早ちゃんの事を新くんに託した太一くんからしたら許しがたい事だと思うんだけど、、周防名人に勝って、周防名人が「かるた」を好きだと言う事を教えて欲しいと願った太一くんの気持ちも届いてないし。。この時もいまいち太一くんの声が届いてないです。。

 

 ここで新くんのお爺ちゃんの事も知り、心の支えでもある由宇ちゃんがやってきます。弁当とお爺ちゃんの写真を渡しながら「元々食べ物で験を担いでたのは自分ではなくお爺ちゃんだった」と「配信で言われてた呪縛って お爺ちゃんが新を縛ってたって事? そんなん思われてると知られたらお爺ちゃんびっくりするよ?」「新忘れたんか? 大会の後いっつも越前茶屋でソースカツ丼食べてさ」そこで大きな思い違いをしてた事にやっと気づく新くん

新くんの願いは名人になる事 綿谷始のようになる事

お爺ちゃんの願いは大きくなって強くなった新と「かるた」を取る事

 お爺ちゃんの「かるた」の呪縛から解けた瞬間ですね。これは、太一くんには無理な話で、ずっと小さな頃からそばにいた、新くんのお爺ちゃんの事を知っている由宇ちゃんにしか出来ない事ですね。

 そして、太一くんと重なる若き日のお爺ちゃんの笑顔。。これで3人ともこの近江神宮で逢いたい人の笑顔が見る事ができました。かるたの神様が3人を認めて逢わせてくれたのかな?

 ここから急に奇行に走る新くん。。時間が無いのにソースカツ丼完食!その上、急ぎ会場まで走り「腹痛い」と、、これには流石の太一くんも「5戦目やる気ねーのかっ」と。。

 そして、新くんの奇行が、太一くんにまで移ってしまいます。。新くんの頬に付いているソースを指で拭い太一くんの口元に指を持って行き「ん」・・・いやっ「ん」じゃねよぉぉぉぉおお!どしちゃったの太一くん??そのソース拭った指どしちゃったの??てか、新くんなんで頬染めてるの??いや、、びっくりしたわ、、いくらラブ要素が少ない作品だからってこんなところにラブ要素持ってくるとわ( ゚Д゚)

 

 さて、最終戦に向かうわけですが、新くんワタワタしすぎ、、これが本来の新くんなんでしょう。今まで気にしてこなかった対戦者の事まで気になり出します。周防名人にも「趣味はなんですか?」「恋人はいますか?」と、新くんに人間味が出て来た事に気付いたのでしょうか、周防名人も質問にちゃんと答えます。きっと対戦も楽しくなってきたんだと思います。

 「誰かのイメージじゃない 誰かに真似じゃない」「おれはおれの強さのままで 名人とかるたで話がしたい」一番強い新くんですね。

 「君は いるのか?…彼女とか」逆に周防名人に聞かれ狼狽える新くん、、「いえ…いないんですけど…好きな子が後ろで頑張ってるんです」いやっ!どっちだよっ!!

 いや、、新くんらしいっちゃ新くんらしいような気がするんだけど…名前で言って欲しかったかなぁ。。周防さんはちゃんとどっちかわかってるんだろうか。。

 そんなこんなで、試合は進んで行くのですが、新くん、、見事、地雷を踏みぬきます。。

「競技かるたが好きですか?」ハンデ背負って名人やってる人に、しかも、1年引退を伸ばして貰った人に、よくこんな質問できたなと。。

 この質問が周防名人に火を付けます。「言葉でも 試合でも曲げてやる」負けたくない気持ちを前面に出して戦います。

 この戦いは「かるたに愛された男」と「かるたを愛した男」の戦いです。って、結局どっちも同じなんですよね^^;二人とも「かるた」と相思相愛なので、同じです。

 「ぬるい事言ってないで 殴り合おうよ かるたで 僕は僕のスタイルで 限界まで醜く取ってやる」ここから、真っすぐなガチンコ勝負になっていきます。

 クイーン戦の方もお互いが認め合いガチンコ勝負になってます。試合も進みここで「ちは」が読まれます。新くんが「ちは」を取る描写って初めてのような気がしますが、、どうなんだろ?

 ここで、「やっと やっと 迎えにきたよ」一番のびのびと楽しく「かるた」を取れていた小学生の自分を迎えに行くシーン。。壁にぶつかり、壁をよじ登ってそれを繰り返してやっと戻ってこれました。お爺ちゃんが一番のぞんでた、対戦したかった新くんに。。

 そして迎えた最終局面、前代未聞の名人戦、クイーン戦共に、運命戦。。残された札は「せ」と「たち」。。

 「せ」は2人にとって思入れのある札、新くんにとっては新くんと千早ちゃんだけが知る、千早ちゃんの始まりの歌、珍しく新くんが固執する歌です。千早ちゃんにとっても「せ」は、始まりの歌であり、「太一の好きな歌」です。

 「たち」は3人で決めた太一くんの札です。2人共どちらの札を送るか決めかねている場面で、菫ちゃんにケツを叩かれ浦安の間に入ってきた太一くんが目に入ります。これ、結果的に試合を決める菫ちゃんの大ファインプレーでしたよね(*‘ω‘ *)

 2人共、「たち」を残し「せ」を送ります。「チームちはやふる」の札合わせ。西田くんが泣ける事を言ってくれます(´;ω;`)ウッ…

 新くんは「せ」が「ババ」だと見抜いています。。凄いですよね?原田先生はずっとずっとやり続けていればわかってくるって言ってた「ババ」最後まで読まれない札。新くんこの若さで最後まで読まれない札がわかるなんて、、さすが「人生をかるたに捧げた男の子」ですね。

 周防名人も「せ」が最後まで読まれない札だと、新くんが送ってきた事でわかります。終止「たち」を取りにいきます。新くんは逆に「たち」を守ります。

 千早ちゃんはどっちも出そうな気がしてます。「せ」を諦めず攻めます。ですが、太一くんと「たち」を重ね合わせ最後「たち」が浮かび上がります。最後「たち」が読まれ決着がつきます。新名人と新クイーンの誕生です。

 

 「いなば山の峰に 生えている 松の名の様に あなたが 私を待っていると聞いたら すぐにでも帰ってこよう」「いま かえりーこんー」での小学生時代の3人が抱き合う描写なのですが、まず、この太一くんと言う男の子、名前の通り太く筋が一本通った男の子です。ブレません。その為、小学生の時から真っすぐ歩んできた太一くん、新くんと千早ちゃんが変わって行き、太一くんは独りぼっちになっていました。ずっと。

 これが、太一くんが常に感じていた孤独の原因で、太一くんのよくあったモノローグ「変わりたい」は、変わっていってしまった2人と同じ「輪」の中に入りたいと言う願望でした。結局変わる必要はなく、新くんと千早ちゃんが小学生の頃の自分を迎えに行ったため、2人とも、独りぼっちにしてしまってた太一くんの元へ帰ってきたって事だと思います。

 

 この後、新くんと千早ちゃんは、太一くんを探し出します。2人の心配はまず、太一くんが「かるた」を辞めてしまう事です。千早ちゃんは太一くんとの「かるた」の繋がりをとにかく切りたくない。新くんは太一くんにライバルとして「かるた」をやり続けて欲しいです。

 その期待に応えて役者の太一くんは「待ってろよ新 来年 おれが倒しにここに来るんだよっ」と、2人が一番喜ぶ言葉を見事プレゼントしました。2人は喜びハイタッチし、太一くんの胸に飛び込みます。リアルでも2人は孤独を感じている太一くんの元に帰ってきました。

 (´;ω;`)ウッ…

 

 そして新くん!なんと次の登場は、千早ちゃんと太一くんがお付き合いを始めたと言う報告を聞く時でした('Д')いやいやいやいや…せめて新くんの卒業の日くらい描いてあげよ?東京出てくる時の由宇ちゃんとの話も描いてあげよ?

 千早ちゃんと太一くんの報告は、まぁ、きっと驚く事も無かったと思います。千早ちゃんを励ます時に太一くんの言葉を使った時点で、2人の間に割り込んで行ってたって事も気づいてたと思います。

 それに、番外編の「はなのいろは」でも、新しい恋を、じゃなく、本当の恋に気付いてるように感じたので、1人ではない、それどころか、ず~~と昔から一人では無かったって気付いたんだと思います。

 それに、「かるた」を通じれば、新くん、千早ちゃん、太一くんは、ず~~と小学生の時のまんまです!

 

 

最後に・・・

 いやっ、、本当に「かるた」だけ!出番少ないのに出番があれば試合!結局、千早ちゃんとも「かるた」絡みの話しかしなかったんじゃないかな?「かるた」関係のない会話したのって、両親と由宇ちゃんと太一くんだけだったような気がする・・・

 何かに挑戦する描写も無かったような。。ほんとに「かるた」に人生を懸けた男の子だったんだなぁっと。。新くんの事を語るにしても「かるた」ばっかりだったし(;´・ω・)

 

 番外編では、なんとなく大学生っぽくなってたけど、それでもやってる事は「かるた」でしたね。。普通の友達出来たんだろうか。。そいや、菫ちゃんとは普通にお話できてましたよね。。

ほとんど「かるた」の話だったけど('Д')

 この先いったいどんな人生を歩むんだろうか、飲みに行ってもやっぱ「かるた」の話しかしないんだろうか、いつか、「かるた」以外の事をやっている新くんが見れたらいいなぁ。

 

 ほんとに、「かるた」だらけの長文になってしまいました。

「かるた」に人生を捧げた、「かるた」の王道のような男の子、「かるた」漫画「ちはやふる」では、間違いなく主人公だったと思います。そんな綿谷新くんの考察でした!

 最後まで読んで頂きありがとうございました。