は・じ・め・に
この記事は50巻までの考察、感想です。ネタバレテンコ盛りですので最後まで読んで無い方は回避お願い致します。
今回は、「綿谷新」を読み解いていこうかと思います。
今回も最後までお付き合いよろしくお願いします。
個人の見解が多分に含まれます。「新」ファンの方は、引き返すか、
注意して閲覧願います。
新くんに関しては、この作品を初めて読んだ時「かるた」特化の根暗な子のイメージでした。
しかし、嫁さんの新くんのイメージ、ネットでの新くんのイメージが、
とにかく、男らしく素朴でイイ子でした。
そこで、自分の読み方がおかしかったのかな?となり、新くんの良い所を探す為、読み直したりしたので、書く事が多くなってしまい、今回は前編・後編と分けさせて頂きます。
綿谷新
◎人生を「かるた」に捧げた男の子・・・祖父に永世名人「綿谷始」を持ち、4歳の頃から「かるた」を始める。ひらがなは「かるた」で覚え、歌よりも早く決まり時を覚える。。
幼少の頃から祖父である綿谷始に「かるた」を習います。まさしく「かるた」のエリートですね。
小学生の大会では、毎回1回戦で「若宮詩暢」と当たりますが、それを下し、毎年優勝します。まさに「かるた」一筋なのですが、新くんの父親は自分の息子が部屋に籠って「かるた」ばかりしてる姿に危機感を覚え、野球やサッカーをやらせますが、どれも上手く出来ないみたいです、てか、初めっから上手く出来る訳がないんです。太一くんも千早ちゃんも初めっから「かるた」を上手く出来てた訳ではありません。頑張って努力して上手くなっていったんです。
新くんの野球やサッカーは、初めっから諦めてただけかと、、それを祖父が「よし」としたんだと、「かるたやろっさ」と甘やかされてたんじゃないかと思います。
次第に、優しくもあり、厳しくもある、「かるた」の強い祖父を慕うあまり、「かるた」の神様がいるとしたらきっとおじいちゃんの姿をしていると、祖父を神様にしちゃいます。
◎新くんの父親・・・嫁さんや父親(綿谷始)などに煙たがられてる描写がチラチラありますが、息子である新くんの事を一番見ている人だと思います。子育てに関しても、部屋に閉じこもって「かるた」ばかりをしてる息子を心配するのは父親として当たり前だと思います。
外で遊んで、色々な輪に入っていって、友達を沢山作って欲しいと思うのは当然で、それを否定する嫁さんや父親が異常だと思います。。こんなだから友達の居ない、「かるた」だけしか取り柄の無い男の子に育っちゃったんだと。。
だらしない面も所々描かれていますが、息子の少しの変化も見逃さない、息子の弱い所も見抜いている素晴らしい父親だと思います。
こんな感じで、少し変わった(コミュ障・陰キャ)の小学生新くん、6年生の時に転機が訪れます。父親と祖父がケンカをし、東京へ引っ越す事になります。父親としてはこのまま祖父のそばにいると、息子である新くんがろくな人間に育たないと考えてたんだと思います。
物語はここから始まるのですが、やはり転校先の学校でもどの輪にも入らず一人でいてます。
同じクラスの男の子である太一くんは何でもできる子で、いくつもの「輪」を持っているハズなのですが、その「輪」のどれにも入っていかない新くん、だって、「かるた」しかできないんだもん。。そりゃ、必然と一人になっちゃいます。
この新くんていう男の子、同年代の男の子達に好かれてる描写は無く、女の子に好かれてるように見える描写はチョイチョイあります。これは、何も出来ない不器用な新くんを助けてあげなくちゃって感じの、母性?なのかな?って思っています。
新くんに最初に近付いて行った千早ちゃんも正しくそれだと思います。千早ちゃんの思った事を口にしてしまう性質の為、早朝に新聞配達をしていた事をクラスみんなの前でばらされます。これが原因で、新くんがクラスメイトからハブられてしまうのを見て、優しい千早ちゃんは自分の責任だ!どうにかしてあげなくちゃ!となり、新くんに近付きます。
新くんの家に、千早ちゃんが上り込みます。ここで初めてまともな会話をする事になるのですが、千早ちゃんの夢がお姉ちゃんが日本一になる事に対して、新くんは、そんなん夢にしたらあかんと、、自分の夢を語ります。「かるた」で日本一になる事、「かるた」の日本一は、世界一だと。。千早ちゃんはこの世界一って言葉に惹かれます。現状、千歳さんや太一くんに何一つ認めて貰えるものが無い千早ちゃん、世界一になれるものがあれば千歳さんや太一くんも認めてくれると考えたんだと思います。
学校で、かるた大会が毎年ある事を聞くと、「やろっさ」と大興奮で「かるた」の準備にかかる新くん、いざ試合が始まってみると初心者の千早ちゃんに対して、全力で「かるた」を取る新くん、きっと「かるた」をする友達が欲しかったのではなく、「かるた」が出来る事に興奮してたんだろうかと、、ここで詩暢ちゃんですが、新くんとは真逆で、「かるた」を通じて友達が欲しかった優しい性格の詩暢ちゃんは、わざと接戦で同年代の子に負けます。
新くんと詩暢ちゃんは本来対極にあったんだと思います。その詩暢ちゃんも、伊勢先生によって優しい性格を曲げられてしまいます。結果、「かるた」が友達の独りぼっちに育ってしまいます。まさしく後々周防さんが言った伊勢先生の呪いですね。。
2人共、「かるた」があれば友達なんていらない子になって行ってしまいます。。
話が戻り、初めての試合なのですが、元来負けず嫌いな千早ちゃん、並んでる札の中で唯一覚えてたのが「瀬をはやみ」でした。その「せ」だけでも取りたいと集中します。
見事「せ」を抜く千早ちゃん、新くんも驚きますが、千早ちゃんはやっと取れた1枚に喜びます。ここで、「かるた」の物語が始まっていくのですが、千早ちゃんが「せ」を抜けなかったらこれ以上この物語は進まなかったんだろうなと…^^;
◎小学校のかるた大会にて・・・千早ちゃんの「綿谷君はかるたなら誰にも負けない」新くんの「1枚も取らせんよ」から始まった大会ですが、、ゲームでレベルMaxまで上げたキャラで、レベル1の初期の敵を倒し「俺つえぇぇぇぇぇ!」状態で「かるた」を取る新くん。。それを見てワクワクしている新くんの「輪」の中にはいっている千早ちゃんも、この時点で狂気の世界に入っちゃってたんだろうなぁと感じました。。てか、こんなレベル1相手に「かるた」してて楽しいのかな?って、正直思いました。。
そんな中、1番になれないものはやらなくていいという方針の母親が見に来ている太一くん、新くんのメガネを盗み隠すという卑怯な手にでます。卑怯な事なのですが、勝負をするのにそれ位のハンデがあって丁度位なんじゃないかな?って思います。
太一くんの回想の中で、子供相手でも手加減をしない原田先生ですら、太一くんを教える時、10枚差のハンデ、強くなるにつれて、5枚差のハンデと、ハンデを付けて戦ってる描写があります。こうでもしないと教えてる方も教えて貰ってる方も楽しめないと思います。
そんなハンデすら許せない新くんはやはりどこか狂ってしまってるんだろなと考えさせられます。
太一くんとの試合の方は、一番弟子を名乗る千早ちゃんが新くんを押しのけ太一くんと対戦します。ここで千早ちゃんが太一くんに勝てた事でより一層「かるた」にはまり込んでいったと思います。
千早ちゃんはここで新くんの一番弟子を名乗りますが、友達になってもこれがずっと残ったまんまだったと思います。
この後、太一くんは新くんに眼鏡を返し、「千早にはだまってて」と、新くんも「わかるわ」と返します。この太一くんが見せた卑怯、卑怯なところを見せてくれた事により、新くんからして、本当の意味で友達になれた気がしたんじゃないかと思います。
太一くんは千早ちゃんについて、新くんの「輪」の中に入っていきます。
◎3人のバランス・・・新くんと千早ちゃん・・・友達なのでしょうが、「かるた」における師弟関係の方が強いような気がします。現状、千早ちゃんは新くんの「かるた」の相手にはなれていません。
新くんと太一くん・・・太一くんから見た新くんはライバルであり友達です。新くんから見た太一くんはただの友達です。お互い言いたい事を言える、ケンカも出来る友達です。太一くんも新くんの「かるた」の相手になれません。新くんは、千早ちゃんの付き合いで、太一くんが「かるた」をやってると思っています。その通りなんですが^^;そのおかげ?なのか微妙なんですが、太一くんだけ新くんや千早ちゃんのように「狂う」事なく成長していけます。
千早ちゃんは太一くんと共に「かるた」を強くなり、新くんの相手が務まるようになる事を望んでいます。
◎チームちはやふる・・・新くんの「3人でチーム組んでみたい」の一言で結成された、チームちはやふる、言い出しっぺの新くんが2人を信用する事なく一人でも勝てるつもりで「かるた」を取ります。。最早チームではない^^;高校生になり部活でチームを作る千早ちゃんですが、この時の新くんとまったく同じ事をします。新くんも高3でチームを作りますがこの時のままでした。
千早ちゃんには太一くんという見本が居た為、太一くんがチームを離れてから気付き成長しますが、新くんは、ギリギリ、ヒョロくんと千早ちゃんを見て気づく事ができました。
小学生の大会でも、新くんは自分の「かるた」をして相手に勝つ。千早ちゃんも自分の楽しい「かるた」を取って相手に勝つ。
太一くんだけ、チームの勝利は自分にかかってる!鍵になるのは自分だ!と気負って「かるた」をやっています。この時点でもチームを意識してたのは太一くんだけでした。
◎3人バラバラの道へ・・・新くんのお爺ちゃんが倒れたとの事で、小学校卒業と共に福井に帰る事になりました。太一くんも片道1時間半かかる超有名進学校に入学する事が決まりました。
千早ちゃんを残しバラバラになるのですが、千早ちゃんが「かるたがあるから また あえるんじゃないの」と言います。「かるた」を信じきってる千早ちゃんらしい言葉ですが、新くんは中学の時、幼馴染の由宇ちゃんに手伝って貰いながらお爺ちゃんの介護をし、「かるた」はあまり集中してできない状態のうえ、認知症を患ってしまい、一層「かるた」の時間が取れなくなります。
福井大会当日、いつも通りお爺ちゃんのお世話をしていたのですが、ふと、お爺ちゃんが前の状態に戻り、「大会すっぽかすとはどういうことや」「行ってこい」と早くA級に上がりたい新くんの背中を押してくれます。
大会に出場し、見事優勝し、A級に昇格を果たすのですが、その間にお爺ちゃんが一人で亡くなってしまいます。
自分が大会に行ったせいでお爺ちゃんが亡くなったと思い込んでしまう新くんは、「かるた」が怖くなり、辞めてしまいます。。
んー。。「かるたの神様」だと思っていたお爺ちゃんが亡くなって悲しいのはわかりますが、、亡くなった事に関しては誰のせいでも無いんだろし、そもそも、新くんが「かるた」強くなる事はお爺ちゃんが強く望んでいた事なので、「かるた」を辞めてしまうのはどうかな?視野が狭すぎるんじゃないかな?って私は思ってしまいました。。
一方、太一くんは、同好会を作り、細々と「かるた」をやっていたみたいなのですが、どんなに頑張ってみても、新くんには勝てないと気付き、高校ではサッカーをやるつもりになっています。
千早ちゃんは、小学生時の新くんとまったく同じ過ちを犯し、友達ができず、暗い時期を過ごします。
神様
◎綿谷新・・・祖父である「綿谷始」をかるたの神様としており、お爺ちゃんの「かるた」のイメージで「かるた」を取ります。
小さな時に、悩み、お爺ちゃんにお爺ちゃんのイメージで「かるた」をやるにも、体が思うように動かない事を打ち明けます。その時悔しそうな顔をしてた為、お爺ちゃんに「そんな顔でかるたとるのか」と言われ、常に、ニコやか爽やかクリーンなイメージで「かるた」を取るようになります。
詩暢ちゃんからは、ニコニコ眼鏡って言われています。
◎若宮詩暢・・・「かるた」を神様にしています。神様と会話をしながら「かるた」を取る、なんともサイコパスと言うか、少し奇妙な感じのする女の子なのですが、実際、神様との会話は、自分が思っている事、感じている事みたいで、幼少の頃から一人で「かるた」をしていた為、人形と会話しながらするおままごとの延長なのかな?って思っています。不思議ちゃんですw
◎綾瀬千早・・・「綿谷新」をかるたの神様にしています。どうやって、かるたの神様である新くんに近付けるか、そればかり考えて「かるた」をしています。
自分が勝てない詩暢ちゃんの「かるた」を意識し、新くんに近付く努力をしますが、そんな詩暢ちゃんにすら、かるたの神様である新くんが勝ってしまったものだから、信仰が沸点に達してどうやったら「かるた」が強くなれるのか?と神様に聞いてしまうまでなってしまってます。
私が感じたこの3人の捧げる神様は「闇」であり、信仰している姿は最早「狂気」に見えていました。
しかし、こんな3人に「太陽」にあたる人物達がいて、新くんは、由宇ちゃんによって「闇」から解放され、千早ちゃんは、太一くんによって。
詩暢ちゃんに関しては、桃ちゃん、ぽこ作くん、そして、詩暢ちゃんの事を目標としてくれてる、こころちゃんが懐いてくれている為、少しずつ孤独という闇から解放されつつあったんだと思いますが、最後に千早ちゃんが詩暢ちゃんのいてる所まで上り詰めて手を取った事で詩暢ちゃんの闇は完全に晴れたのだと思います。
綾瀬千早と真島太一
高校入学してすぐ、千早ちゃんと太一くんが、わざわざ福井まで来てくれます。この時の新くんは、まぁ、、とにかくひねくれていて、、わざわざ会いに来てくれた友達である2人に対し、凄く酷い言葉を浴びせます。。その上「かるた」を蹴るわで、、落ちぶれっぷりを見せつけます。。怒った太一くんが「もういこう」と千早ちゃんを引っ張って帰っていきます。
新くんはこの時、かるた会の後輩、瞬くんと滉くんが藤岡東に入学が決まり、かるた部作ろ!って言ってくれたのがきっかけで、かるた部を作ります。そこから3人増え、しっかりと地方大会を優勝し、全国大会へと進みます。
高校最後の全国大会
全国大会団体戦組み合わせ抽選会の時に、千早ちゃんと再会します。結局聞けてなかった太一くんの事をここでやっと聞きます。千早ちゃんの答えが「辞めちゃっていないんだ でも 気配は感じるの 変かな」と、、んー。。千早ちゃんの心の中を太一くんが占める割合がすごい事になってるのはわかるのだけど、、難しい言い方、、ではあるのですが、結局、新くんが聞いたにも関わらず、千早ちゃんに対して何も言ってあげる事ができません。
逆に「新 瑞沢は 勝ちにいくよ」と、宣戦布告をされます。
新くんがかるた部を作った理由はハッキリとは描かれておりません。千早ちゃんと太一くんが只々羨ましかったのか、、千早ちゃんと太一くんの著しい「かるた」の上達の要因がかるた部の仲間達と一緒にやってるからと思い、自分も仲間を作れば上達できると考えたのか、、よくわからないです。
ただ、今まで個人競技をしてきた新くんには、仲間達をまとめるって事が難しく、「チームちはやふる」の事を思い出しますが、やはり答えは出てきません。
千早ちゃんもわかるのようになったのは、太一くんが去った後、団体戦をしていると、仲間達に必要な存在、チームの柱太一くんだったと気付きます。太一くんの抜けた穴を埋める為、千早ちゃんが「太一ならこうする」で、見事チームの柱として、仲間達を纏めれるようになりました。身近に見本もない新くんがチームをいきなりまとめるなんて無理な話ですよね^^;
◎「勝つ」「勝たせる」「勝つために」「なんでもする」・・・選手、指導者、チームの柱である人達の強い気持ち。この気持ちが強いチームが勝ち残る事ができる、ベスト4まで進んできた瑞沢と藤岡東、熱戦を繰り広げます。
北央と当たった藤岡東、新くんの相手は北央主将懐かしいヒョロくんです。あっと言う間に束勝ちでヒョロくんを下します。新くんは勝ってそのままチームメイトを眺めているだけ、そんな新くんを心配そうな目で見る千早ちゃん、きっと、「あー、、新、自分と同じでチームの輪の中に入れていない」「新がチームの柱にならないと負けてしまうよ」少し前の自分と重ね合わせたんだと思います。結局、藤岡東は北央に破れます。
一方、瑞沢も最後の最後までわからない試合をしますが、去年のリベンジ、その執念の分、勝利の女神は富士崎に微笑んだのかな?
◎千早ちゃんサイド・・・ 負けた責任を一心に負う千早ちゃん、自分が掲げ、自分に背負わせた目標が叶えられず、仲間達を勝たす事が出来なかった責任、太一くんの抜けた穴を埋めきれなかった責任。太一くんや仲間達に申し訳ない気持ちで一杯です。自分を責めます。。
ここで、宮内先生の一言で目を覚まします「あなた達の大好きなかるたがもう一回できるんです」「大大大好きな仲間達と大好きなかるたを5人並んでできる最後の試合!」「勝つ!勝たせる!勝つためになんでもする!」で、3位決定戦に千早ちゃんは臨んだと思います。
◎新くんサイド・・・北央に負け、見えた反省点を反省します。ただ、千早ちゃんが気づいたヒョロくんの太一くんみたいな凄い所までは気付けて無かったかと、チームの柱の重要さ、柱になるのにはどうするのかと、そのまま3位決定戦に臨みます。。
おそらく、念願の千早ちゃんと対戦できる!団体戦に出てよかった!と、思いながら戦いに向かったと思います。
◎新くんVS千早ちゃん・・・そもそも千早ちゃんが熱くなれるのは、「かるた」ではなく「競技」です。競い合う事に心を動かされる女の子です。これは周防名人も同じだと思います。
なので、太一くんや原田先生のように「勝つ!」を前面に出してくる「勝つためになんでもする!」対戦者に心を動かされます。
新くんの「かるた」は、自然に流れを呼び込む水が流れるような「かるた」です。とにかく自然体で、負けてから新くん本来の負けず嫌いが発動します。
なので、どんだけ心の中で新くんが「おれやよ」と話しかけても、自分の存在をアピールしても、千早ちゃんの心を動かすことはできません。
その上、千早ちゃんは、大好きな仲間達と5人並んでやる最後の試合、とにかく勝たせるためだけに集中して、待ち望んでた太一くんが来てる事にも気付かない状態です。
「ちは」の空札、ここで初めて太一くんが来てる事に気付きます。とにかく、この描写が、、ね、、千早ちゃんにとって、太一くんが太陽であり、精神的支柱であるかのような描き方、、いや、瑞沢かるた部のか、、とにかく、これが元で対戦相手が個人的に楽しみにしてた新くんだったと気付き、「かるた」を楽しみそうになります。そこで、机くんとかなちゃんの「瑞沢1勝!2勝!」で仲間達の柱に戻り、「勝つ!勝たせる!」を思い出し、新くんに見事勝利します。
あれ。。いつの間にか千早ちゃん目線になってた。。( ゚Д゚)
千早ちゃんに負けてしまった新くんですが、ここで素直に「かるた」の負けを認めればよかったのですが、おそらく、思っていた以上に、千早ちゃんに対して太一くんが与えてる影響が大きいって事を目の当たりにしてしまった。千早ちゃんに「かるた」で負けた事よりも、千早ちゃんに与える影響力が自分より太一くんの方が大きい事が、元来の新くんの負けず嫌いに火をつけたんだと思います。太一くんの胸元を掴み怒りをぶつけてしまいます。
この後、千早ちゃんが太一くんの首に鉢巻を掛け、太一くんの胸で「遅いよ」と泣く千早ちゃんの姿を目の当たりにし、この後、太一くんが残した決意を書いた和菓子を見て喜ぶ姿を目の当たりにしても、この新くんって子は敗北感を感じないみたいです。
どんだけ自分の「かるた」に自信を持ってるんだよと。。さすが、名人になるべく生まれて来た子なんだなと。。
◎個人戦・・・先日の団体戦での敗北、個人的に好きな女の子である千早ちゃんに負けたショックから、このままではダメだ、変わらなくてはダメだ。と思って臨んだ個人戦だったと思います。千早ちゃんを仲間に見立てて、勝ち急がない、束勝ちでも1枚差でも1勝は1勝って事に気付いたような「かるた」をします。
決勝では、チームメイトである滉くんと声を出し、励まし合いながら詩暢ちゃんと対戦します。この新くんを見て、千早ちゃんは安心できたんだと思います。「新にも仲間ができた」と。。戦いの方は、滉くんが見事B級で優勝をし、続いて新くんが1枚差で詩暢ちゃんに勝利し優勝を納めます。
これで新くん自体成長は出来たのだと思いますが、「かるた」が強くなったかはわかりません^^;とにかく、千早ちゃんや太一くんの他に仲間が出来たって事は、新くんにとって大きな成長だったと思います。
◎千早ちゃんの返事・・・折角、千早ちゃんとの再会を果たしたのに告白の返事も聞かず帰路に立つ新くん。。なぜ(?_?) そこに猛スピードで追いかけて来た千早ちゃんに掴まります。
「好きだって言ってくれたのの返事 返事っていうか気持ち」顔を真っ赤にし返事を待つ新くん、、んーーーーーーー、、、、いや、、やっぱ無理やろ。。この2人の恋愛関係なんて。。どう考えても。。
千早ちゃんの一番伝えたい言葉は「もっとかるた強くなりたい 強くなる道を行きたい」千早ちゃんが今まで高め合ってた相手は太一くんであり、仲間達です。新くんと高め合う事は無いって事です。。全国大会で色々な「かるた」を見、色々な「かるた」を吸収して強くなっていくって意思表明です。
「綾瀬千早を読み解く」でも書きましたが、そもそもが、新くんが「一緒にかるたしよっさ」なんて余計な事言ってしまったもんだから、「好きや 千早」が「好きや 千早のかるた」で伝わってしまったんだと。。てか、すれ違いとかのレベルじゃ無いよね。。('Д')
この後の「もっと近づいたら おれのこと どう思ってんのか聞かせて」で、新くんの気持ちがやっと千早ちゃんに届いたみたいだけど。。
ずっとガキの頃から太一くんと相思相愛だった事が判明してしまった以上ね。。遅かったよね。。告白の時に新くんの「情熱」が届いていたらどうなってたかは分からないですが、、「かるた」でも「情熱」が届かなかったし、きっと相性が悪いと思って諦めましょう。。( ;∀;)
後編へ続く。