【エッセーひろしま】第3弾!

今回は絵画の合作に取り組んでいらっしゃる山﨑理恵子さんです。


山﨑理恵子

画家

86日の原爆の日に、茨城県から大きなキャンバスを持ってきて原爆ドームの敷地内に設置。道ゆく人へ声をかけ、一筆描いてもらい合作の絵画を制作する活動を数十年続けてきた。

平和を伝えることに尽力している。

主な著書

『猫と理恵子の奥の細道』(1995年)、『原爆ドーム 4000人の心』(2020年)


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戦時中、ある日突然、真面目な青年が3.4000度の熱で焼かれて死んだんです。何もわからない小さな女の子も突然死んだんです。その突然死んだ人の命ってなんだろうと思ったんです。

 その青年の命をみんなで思い出して、人生って、人間って、命ってなんだろうと考えながら描いてもらったんです。普段はそういうことを忘れているから86日だけは思い出してもらおうと。ただ思い出すだけではなく、描くことで凄く心に残るし、深く考えるから、それで(合作を)描いてもらっています。

=いのちを語り継ぐ美術館委員長)


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