牧秀彦氏著書『古刀再現』について
一昨日、牧秀彦氏の著書『古刀再現』について、辛辣な内容となる記事を書きましたが、私怨、悪意あってのものではなく、将平刀匠が関わられた書籍だけに、記載ミス等、将平刀匠の意向にそった内容に改定すべく、また、より良い刀剣書籍にしたいとの意向からであったことは、皆様ご理解頂けているものと存じます。
牧秀彦氏にも直接お話しする機会を得、何故正しく校正がなされなかったのか、その経緯もお聞かせいただきました。
本当に些細なミスが起きてしまっての不幸な出来事であり、牧さんも、出版社様も、将平刀匠をないがしろにしていたわけではないこともわかりました。
牧氏が作刀依頼について、代理店である刀心(僕)を通されなかった理由も、所属する居合会派が異なること、僕が連盟居合に否定的な立場であるが故に、連盟に所属されている牧氏からすれば、僕に関わらない方が良いのかと思われたことは、致し方ないものと考えます。
直接お話ししてみて、互いに行き違うところがあったことも理解できましたし、出版社様も正誤表を準備される意向があることもわかり、書籍増版の際には、記載ミスを訂正したものに差し替えていただけるようです。
互いに、また、友好的に話は進んでおりますので、正誤表をご覧になりながら、『古刀再現』をお楽しみいただければと思います。
買わなくてよかったと思われた方もおられるようですが、むしろ買われた方が、これから公開される正誤表や改訂版で、刀匠自身は何にこだわり、何を皆さまに伝えたかったのかを知りえる上でも、非常に稀なる高資料となることでしょう。
雨降って地固まると言う言葉の通り、『古刀再現』は、面白い話題性ある一冊になると僕は考えます。
刀剣ファンの方、是非とも現行本を一冊お手元に置いて頂き、今回の騒動と照らし合わせて楽しまれてください。
そういう意味で、この一冊は本当に価値ある一冊です。
古刀再現だけに、しっかりとした姿から見せたかった刀匠の思い、逆に古刀再現だけに、地刃の出来を皆さんに見てもらいたいと考えた著者や関係者の思いなど、双方の立場から見ることができて、これはこれで面白い!と僕は考えます。
日本刀もそうですが、疵欠点がない刀より、小疵がある古刀の方が見応えあるではないですか。
刀剣書籍においても同じで、今回の騒動があったからこそ、見えてくる作り手の思いがひしひしと感じ取れるはずです。
改訂版が出る前の現行初版本は本当に貴重❗️
入手しづらくなる前にご入手されることをお勧めします。