二王派の名工 清重の御紹介 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

二王派の名工 清重の御紹介


刀 463 長州住藤原清重
- Choshu ju Fujiwara Kiyoshige -
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/463/00.html

清重は南北朝時代から代々続く二王鍛冶の末裔。
二王の名の由来については諸説あるものの、周防国の仁王堂が火事に遭った時、仁王像を繋いでいた鎖を清綱の太刀で断ち切って、仁王像を救い出したことに由来するとされるものが通説となっており、二王清重の工銘は室町時代に始まり、戦国最盛期を経て江戸時代前期寛文頃に栄え、幕末まで続いています。
二王派の作品は、大和発祥であるだけに大和色濃が濃く、直刃出来の優作が多く見られ、数代続く清重の銘文の中には、「阿武郡萩住」「萩城下」と銘切られたものが見られることから、毛利家と深い関係にあった刀工と推測されます。

本刀も二王派の作らしく、柾目鍛えの良く練れて肌立った地鉄は淡く地斑映りが立ち、匂口冴えた直刃は刃縁の変化に富んで金筋入り、物打には刃中の葉が連なって、あたかも二重刃の様な様相を示し、疵気も無く、非常に出来が良いです。

現状古研ぎ身のため、経年の手入による擦れ傷や、仔細に観察しなければ気付かない程度の極小の刃毀れが数箇所ありますが、横手際の纏めなど、手際の良い上手な研磨が施されており、急いで再研磨にかける必要性はございませんが、出来頗る良いだけに、是非とも上研磨を施し、はばき、白鞘を新調して末永く保存愛玩頂ければ嬉しく存じます。諸工作を施されましたら、是非とも特別保存刀剣審査を御受審下さい。

裸身重量593グラム。拵に納めて鞘を払った重量890グラム。


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