特別講習二日目(最終日) | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

特別講習二日目(最終日)

特別講習二日目(最終日)





この日も朝9時から稽古を開始する。

居合形を変に覚えられても無意味だと判断したので、組太刀を中心とした稽古メニューにしました。

指導補助として稽古に参加した門弟を含め、注意すべき点があまりにも多すぎ、話せない英語を、アイフォン搭載の翻訳を駆使しながら説明。

うちに限らず、他の演武を見ていても、これはいつも思うことなのですが、互いに切り結ぶことを安易にしすぎなのです。

考えてもみてください。打太刀、仕太刀、共に真剣を携えているのです。

示し合わせたようにスタスタと近寄れるわけがないと思いませんか?

柄に手をかけたらすぐに歩み寄っていく様は、スポーツとしか思えないのです。

限られた時間でより多くを稽古するには、省略すべき点を省略するのも良いでしょうが、一つ一つ真剣に形を稽古するのなら、距離としての間、空間としての間、感覚としての間の三つを疎かにはできないと思います。

打太刀の動きを観察する…
それに対応する…
切り結びが終わっても油断をしない…

これらが欠如している形は、傍から見ていても単なる踊りにしか見えないもので、息を呑むような緊迫感を感じられません。

ですからこの日の稽古では、何故そうなるのか? 何故形が一通り終わった後もこの動きが必要なのか? を、くどいくらいに叩き込ませていただきました。

夜9時に二日間に渡って行った特別講習は終了。

「来年はフィンランドへ町井先生をご招待したい。」

と言って下さったので、

「その際には是非とも飛行機はビジネスクラスでお願いします。」

と軽い冗談を返し、笑顔で再会を誓い合い、フィンランドから来られた三名は翌日早朝に出発する飛行機に搭乗すべく、ホテルへの帰路につきました。

僕にとっても、彼らにとっても、そして門弟にとっても、非常に有意義な二日間でした。









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