渓流詩人さんのブログから(してはいけない納刀法) | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

渓流詩人さんのブログから(してはいけない納刀法)

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いつも嬉しい御紹介内容で、感謝しております。渓流詩人さん、ありがとうございます。



昨日、奇しくも渓流詩人さんご本人からお電話を頂戴しました。

◆美術刀剣 刀心◆WEBサイトに掲載している鐔についての御問い合わせでした。

生憎と既に売却済みで、御届けすることは叶いませんでしたが。


その際、渓流詩人さんからご質問を頂戴しました。


「町井先生、LAで撮影されたBB弾居合斬りの際、居合式の納刀をされていないのには、何か理由があるのでしょう? 例えば刀剣油を持参し忘れてしまったので、なるべく刀身に触れないようにしたとか?」


いつもながら渓流詩人さんの観察眼は鋭い。

当同然! 九割正解。


あげあしをとるのが好きな心無い人達は、このLAでのBB弾居合斬り動画の納刀を見て

「この人、納刀もまともにできないじゃないか。」
「抜いて斬るばかりで納刀の基礎もできていないね。」

などとコメントされているのを見ましたが、あれだけの芸事ができるのに、納刀できないわけがないでしょう(笑


LAでの撮影に限らず、殆どの撮影で僕は居合式の納刀を行いません。


テレビに出演した経験がある人なら理解できるでしょうが、一つのシーンを撮影するにあたって、ライティングを変えたり、角度を変えたりで、同じ動きを何度も何度も撮影します。

その数十分の間、立ち位置を変えるわけにもいかないので、刀身に油を塗布することはできません。

そこで極力刀が錆びないように、直に刀に触れないよう納刀することが多く、LAでの撮影でも同様に納刀していたのです。

番組制作側やカメラマン等から、納刀までの一連の動きでと指示を受けた場合や、すぐに油を塗布できる状況下にある場合には、いつも通りの居合式納刀を行っています。


ちなみに
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この記事で渓流詩人さんが「真似てはいけない」とご紹介されている納刀法ですが、してはいけない納刀の一つです。

しかしながらこの系統の納刀をする居合修行者が多い…

何故いけないのか?

刀と鞘の向きが合致していませんでしょう?
このまま納刀すると、鞘の内部を切先で削ったり、場合によっては切先先端が鞘に刺さって欠けてしまうからです。


↑これが問題の箇所


近頃、居合とは別種の武道・武術をされている方が、居合の真似事を人に教えたり、公開する姿を多く見かけるように思いますが、願わくば、思いつきや真似事で刀を扱うのではなく、しっかりと修業、経験を積まれた後に自流の業に組み入れ、正しい刀法を広められることを切望してやみません。







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