刀心謹製武用刀 新シリーズ発表!(武人としての嗜み 武用刀について) | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

刀心謹製武用刀 新シリーズ発表!(武人としての嗜み 武用刀について)

刀心謹製武用刀 新シリーズ発表!(武人としての嗜み 武用刀について)




今から記述することは、一部の方や御客様に対し、不快感を与えることになるかもしれないことを、先に謝罪させていただきます。

長年刀剣商という仕事をさせて頂いていて、常々違和感を覚えることがあります。

それは、居合や抜刀(試斬)にお使いになる御刀の注文についてです。


大抵のお客様が以下のように問い合わせされます。


「どうせ居合に使うだけだから、安い研磨でいいですよ。」

「物斬りに使うだけだから、安い刀でいいですよ。」

「拵ついてて二尺三寸ほどあって、20万以下でありませんかね?」


失礼を承知で辛辣な意見を述べさせて頂きます。

所詮武用だから安い物で良い。とお考えの方に武士や侍、武家文化を語る資格はありません。
そのような精神性を伴わぬ安っぽいものなら、そもそも居合や抜刀といった武道自体をお辞めなさい。


幕末に四谷正宗との異名高き名工、清麿がいたのは、刀剣を趣味にされる方なら殆どの方がご存知でしょう。
実は彼の作品が非常に高価に取引されるようになったのは、現代になってからのことであり、清麿といえど、当時としては一介の現代刀工にすぎませんでした。

しかしながら当時より人気はあったようで、今の貨幣価値に換算し、彼に一振の刀を鍛えてもらうには、およそ180万円の費用が必要だったそうです。

つまり、武士はそれだけの金額を支払って、己の愛刀を求めたというわけですが、当時の武士にとって、刀とは己の命を託す最新鋭の武器(刃物)であったと表現しても過言ではないでしょう。

いざと言うとき鞘から払い、相手の刀を受けた途端、二つに折れてしまうようでは、命を失うばかりか、武人として存分に戦うこともできないのです。
武士や侍は、武人として己が仕える主君と国を守り、しいては家族を守り、そして己自身の身を守るために己の業(わざ)を磨きました。
業を身につけても、得物が使い物にならなければ話になりません。
だからこそ良い刀を求め、拵にもお金をかけました。

たとえ良い刀身を手に入れることができても、使い物にならない拵では本懐を遂げることはできないわけですから、刀身代金の半額くらいは拵製作にかけたものだと言われています。
清麿の刀の場合ですと、刀身に約180万、拵に約90万円、合計にして約270万円をかけた計算になります。

厳選した材料を用い、折れにくく、割れにくい木目の箇所を選ぶなど、それはそれは苦労されたことでしょう。


ところが現代ではどうでしょう?
古の武人達のそのような嗜みを引き継いでいる、心ある武道家、武術家は皆無に近い有様です。

海外に至っては、安価な中国製日本刀モドキを使って、居合や抜刀を稽古されている方が殆どで、例え安価な現代刀と言えど、物斬りに30万や40万は高過ぎると言った風潮になっています。

今現在、戦に日本刀を使うことはないでしょう。最新の戦闘機にミサイルと言った科学技術の粋なる武器がメインであり、白兵戦は遠い昔の話です。

しかしながら、日本の古武術を嗜む身であるのなら、古の武人達の精神も受け継いで頂きたいですし、むしろその精神なくして何が日本古武術だと僕も将平刀匠も考えます。


藤安将平刀匠が、真の日本刀を一振りでも多く遺したいとの思いから、刀心では武用将平刀の受注販売を一手に引き受けることとなりましたが、大変嬉しい事に、多くの方からの御注文を承りました。正直、僕自身その数に驚いているほどです。

御注文下さった方々の殆どが、居合や抜刀(試斬)に用いることを前提に御注文下さっています。ありがたいことだと感謝すると同時に、未だ武人の精神を受け継ぐ心ある方がおられることに嬉しさを隠せません。

通常入手しようと思えば250~350万円する将平刀が、半値近い価格で手に入ると言うだけでも、日本古武道を嗜む者にとっては最大の吉報ながら、それでも経済的な理由から、将平刀を求めたくてもそれが叶わない方もおられます。

そこで私と将平刀匠、更に奈良県在住の俊和刀匠ご協力のもと、一人でも多くの方に、安価にて真の日本刀をご所持頂ける様、新たな企画を練りました。

今ここに、刀心謹製武用刀を発表いたします。






刀心謹製武用刀新シリーズ!

武用将平淬刃刀!

地鉄の鍛錬を将平刀匠と俊和刀匠が行い、日本刀に命を吹き込む作業とも言うべき焼入れを、将平刀匠が単独にて行います。

全くの他人が鍛えた地鉄に焼き入れするのは困難ですが、将平刀匠監修の下で鍛えられた地鉄に、将平刀匠自ら焼き入れを行うことで、常の将平刀に負けず劣らずの強靭なる日本刀を皆様にお届け致します。

販売価格も、皆様にお求め易く、めいっぱいまで限界に挑戦し、その価格を100万円(税抜)と定めて御案内致します! 言わば廉価版武用将平刀です!!


更に今回、刀心謹製武用刀新シリーズ初回販売特典と致しまして、上記100万円の武用刀を85万円(税別)にて御奉仕させていただきます。
※限定2振ですので御注文はお早めにどうぞ!

拵に関しては僕が監修させていただきますので、安心して存分にお使いいただけると自負します。


仕様は以下の通りです。

・柄 … 親鮫無し短冊鮫。
・柄巻 … 木綿諸捻巻。
・はばき・切羽 … 素銅製本手造り。
・鞘 … 機械造り合わせ鞘。
・金具 … 現代金具(鐺金具無し)
・研磨 … 改正砥留(砥石目#1000)
・銘文 … 刀心 俊和鍛将平淬刃

合わせ鞘の都合上、反りは1.8センチに限定させて頂きます。
仕上げ研磨までご希望の場合は別途料金加算。
2.45尺を超える長さをご希望の場合や、中心を長くする場合も別途料金加算となります。


居合・抜刀(試斬)を嗜まれる方に問います。

強靭な刀を持った相手に対し、折損の恐れある刀で対峙することは、現代に例えるならば、ジェット戦闘機を相手にプロペラ戦闘機で戦うようなもの。

今まさにいざと言うとき、あなたは今の指料で戦えますか?

ならばこの機会に最新鋭ステルス戦闘機とも言える、刀心謹製武用刀(将平刀 / 俊和鍛錬将平淬刃刀)を是非ともご入手され、居合や抜刀(試斬)の技術だけでなく、武家精神をも受け継いでください。


刀心謹製武用刀新シリーズ、武用将平淬刃刀のお申し込みは以下のメールアドレスより受付いたします。
toushin@nihontou.jp













関西(大阪豊中・兵庫川西)で古流居合術を学ぶなら、『修心流居合術兵法 修心館』
http://www.shushinryu.com

居合刀・武用刀剣から価値ある美術刀剣まで、日本刀・刀剣・古武具に関することなら『美術刀剣 刀心』
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