今日の稽古
今日の稽古
日中、久し振りに斬稽古希望者が二名訪れる。
貯まりに貯まった畳表を処分すべく、とにかくたくさん斬ってもらうことにした。
一人は13本。
もう一人は30本。
三男と長女は合わせて14本くらい。
僕は13本くらいだろうか。
遠方から来た門弟は稽古熱心だが、他流を学んでいた弊害で、とにかく腰が回る。
試斬術において、腰の捻りを促すようなところは、正直全く感心できない。
ただ切れれば良いと言った刀法と言える。
僕が指導する試斬術は、当たれば勝手に両断すると言う使い方。
腕は使わず身体捌きで斬るのだ。
豊中在住の門弟の方はと言うと、弓道経験はあるものの、居合に関しては全くの素人。
そのため他派による雑念が無く、素直に業を吸収していく。
今日は彼にお世話した刀(末古刀)の斬り初めであり、元幅は恐らく27-28ミリ、踏ん張りがあるため、先幅も狭く、一見とても華奢な一刀である。
僕が斬り屋と蔑称する方々は、間違っても選びはしない細身の末古刀ですが、思いの他斬れる。
勿論、ド素人が扱えば、バチンバチンと音を立て、右に左にと曲げるのがオチだろうと思われるが、しっかりと基礎を叩き込んだ門弟だけに、こちらが驚く程軽快な音を立て、巻藁を両断して行く。
一太刀だけ入れさせてもらったのですが、斬った感触すら感じぬ程の切れ味。
末古刀の備前物、とりわけ数打ちと呼ばれる刀剣は、美術刀剣の世界では侮られがちですが、実用刀としては手持ちも良く、素晴らしいものです。
と、あまりここで末古刀を褒めすぎると、力任せの斬り屋が文化財を壊していきそうなので、褒める事は程ほどにしておきましょう。
力任せで切る者には、こうした華奢な刀は使いこなせないですから、使用しないでください。お願いします。
話しがそれましたが、普段の稽古でしっかりと身体捌きが身についていると判断したので、切り上げもするよう指示しましたところ、あっさりと斬って見せてくれました。
これならいける!と確信したので、
「下から切り上げて、残った上部を袈裟に、返し業で斬ってみてください。」
と指示しますと、これも初めての経験だと言うのに、一発目から見事に切って見せてくれました。
日頃指導している居合術が、間違いないものであることの証明と言えるでしょう。
今は無き関東道場師範代だった川下君と言い、豊中道場のSさん、Nさんと言い、しっかりと形稽古をしてきた者には、物斬りは何の苦にもならない。
指導の甲斐があるというものです。
19時からは通常稽古。
今日の課題も昨日同様「肩の抜き」です。
稽古内容も昨日と同じですが、新らに作った形「柄留刀取表(仮称)」を、長女にさせてみたところ、ふわりと刀を受けるものですから、大きく打ち込んだ側が崩れ、あっさりと刀を取りあげることができました。
天賦の才でしょうか。父親として娘の居合術の成長振りが嬉しくて仕方ない稽古でした。
関西(大阪豊中・兵庫川西)で古流居合術を学ぶなら、『修心流居合術兵法 修心館』
http://www.shushinryu.com
居合刀・武用刀剣から価値ある美術刀剣まで、日本刀・刀剣・古武具に関することなら『美術刀剣 刀心』
http://nihontou.jp
日中、久し振りに斬稽古希望者が二名訪れる。
貯まりに貯まった畳表を処分すべく、とにかくたくさん斬ってもらうことにした。
一人は13本。
もう一人は30本。
三男と長女は合わせて14本くらい。
僕は13本くらいだろうか。
遠方から来た門弟は稽古熱心だが、他流を学んでいた弊害で、とにかく腰が回る。
試斬術において、腰の捻りを促すようなところは、正直全く感心できない。
ただ切れれば良いと言った刀法と言える。
僕が指導する試斬術は、当たれば勝手に両断すると言う使い方。
腕は使わず身体捌きで斬るのだ。
豊中在住の門弟の方はと言うと、弓道経験はあるものの、居合に関しては全くの素人。
そのため他派による雑念が無く、素直に業を吸収していく。
今日は彼にお世話した刀(末古刀)の斬り初めであり、元幅は恐らく27-28ミリ、踏ん張りがあるため、先幅も狭く、一見とても華奢な一刀である。
僕が斬り屋と蔑称する方々は、間違っても選びはしない細身の末古刀ですが、思いの他斬れる。
勿論、ド素人が扱えば、バチンバチンと音を立て、右に左にと曲げるのがオチだろうと思われるが、しっかりと基礎を叩き込んだ門弟だけに、こちらが驚く程軽快な音を立て、巻藁を両断して行く。
一太刀だけ入れさせてもらったのですが、斬った感触すら感じぬ程の切れ味。
末古刀の備前物、とりわけ数打ちと呼ばれる刀剣は、美術刀剣の世界では侮られがちですが、実用刀としては手持ちも良く、素晴らしいものです。
と、あまりここで末古刀を褒めすぎると、力任せの斬り屋が文化財を壊していきそうなので、褒める事は程ほどにしておきましょう。
力任せで切る者には、こうした華奢な刀は使いこなせないですから、使用しないでください。お願いします。
話しがそれましたが、普段の稽古でしっかりと身体捌きが身についていると判断したので、切り上げもするよう指示しましたところ、あっさりと斬って見せてくれました。
これならいける!と確信したので、
「下から切り上げて、残った上部を袈裟に、返し業で斬ってみてください。」
と指示しますと、これも初めての経験だと言うのに、一発目から見事に切って見せてくれました。
日頃指導している居合術が、間違いないものであることの証明と言えるでしょう。
今は無き関東道場師範代だった川下君と言い、豊中道場のSさん、Nさんと言い、しっかりと形稽古をしてきた者には、物斬りは何の苦にもならない。
指導の甲斐があるというものです。
19時からは通常稽古。
今日の課題も昨日同様「肩の抜き」です。
稽古内容も昨日と同じですが、新らに作った形「柄留刀取表(仮称)」を、長女にさせてみたところ、ふわりと刀を受けるものですから、大きく打ち込んだ側が崩れ、あっさりと刀を取りあげることができました。
天賦の才でしょうか。父親として娘の居合術の成長振りが嬉しくて仕方ない稽古でした。
関西(大阪豊中・兵庫川西)で古流居合術を学ぶなら、『修心流居合術兵法 修心館』
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