「美術刀剣 刀心」は単に刀を売る店ではなく、刀に込められた想いを伝えるお店です | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

「美術刀剣 刀心」は単に刀を売る店ではなく、刀に込められた想いを伝えるお店です

近頃忙しいことを言い訳に業務が機械的になっていたことに気付きました。

きっかけは伊丹空港で搭乗待ちの間にふと立ち寄った本屋にあった一冊の本。


刀の価格が値崩れし、どこのお店も生き残るために安売りと価格競争ばかりしています。

僕もそれに便乗して価格競争に入ろうと考えていた矢先、「安売りするな」と題されたその本のタイトルがものすごく心に響き、早速購入して読んだのです。


色々と反省することがありました。


安く売りさえすればお客様は満足して買って下さる。と考えていた僕は浅はかでした。
読破し終わった後、僕が自分の店の名前を

刀心

と決めた初心を思い出しました。


そうだ。単に刀を売るのではなく、伝えたいのは刀に込められた先人達の想い、「心」だった!


ここ数日、これまで機械的になっていたお客様とのメールの交信を、僕の言葉でそのまま伝えることにしました。

行数が増え、入力に手間がかかりますが、お客様から返って来るメールには、

「お心遣いありがとうございます。」
「良い刀と出逢うことができました。」

と言った勿体無いほどの感謝の言葉がありました。


ギネス五冠達成記念と題して破格値でご案内した刀に関しても、正直、安さにつられた無知識なお客様や、物を斬ってはぞんざいに扱うお客様の元へ嫁入りしてしまうのではないかと心配していたのですが、予想とは裏腹に、とても素敵なお客様のもとへお嫁入りさせることができました。


僕の想いをお客様へお伝えしたからです。

「在銘の真面目な御刀ですので、○○様の手で次の時代へ残して頂ければ幸いに存じます。古い御刀ですので、疵もございます。」

お送りする刀の欠点も含め、愛刀として末永く愛でていただきたいとの思いを、この一文を添えてお客様にぶつけました。

すると…


到着した刀をご覧になられたお客様から、以下のようなお返事を頂きました。



刀、越中國住友重を注文しました○○と申します。
仕事から帰宅し、荷物が届いているのを確認しました。
早速、開封し刀を拝見しました。正直、気に入っております。
この刀を大切にしていこうと考えております。
よい出会いをさせていただき、ありがとうございました。


僕は感激しました。
ありがとうという感謝の言葉を頂けただけではなく、「この刀を大切にしていこうと考えております。」と、お客様に想いが伝わったからです。


こちらが真摯に想いを伝えれば、伝わるものなんだな…


こんなにほのぼのとした気持ちにさせて下さったお客様に感謝感謝です!

件の友重の刀を造った藤島友重も、そして友重の刀を受け継いできた先人達も、自分達が今の時代まで守り抜いてきた一刀が、良き理解者の手によって、次の時代へと引き継がれることを、あの世で喜んでいるに違いありません。


僕は単なる刀剣商ではなく、お客様と刀との良き仲人として今後も活躍したいと思います。
それがきっと僕がこの時代に生まれてきた使命なのでしょう。










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