昨夜の稽古 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

昨夜の稽古

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二班に分ける。

一班は中伝形、二班は初伝形。

後継者として育成すべく、長男には二班への指導を任せるが、その様子を見るに今はまだ力量不足を感じざるを得ない。

言葉に統一性がないのだ。


僕は長男の指導にまったをかけ、自分の言葉で指導してはいけないと伝えました。


人それぞれ感じ方が異なるもので、それを自分の言葉で伝えてしまうと、派閥が派生したり、伝法が失伝してしまう危険性が高い。


解り易く解説するなら、見知らぬ国の言葉をフランス語で訳し、更にそれをイタリア語に訳し、更にドイツ語に訳し、中国語に訳し、英語に訳し、日本語に訳したとすると、ある程度伝えたいことは伝わるかもしれないが、原文のニュアンスからは遠いものになるはずです。

幸いと言うべきか、修心流は創始者が僕であり、まだ存命。
しかも科学の発達により、指導の様子は写真や動画でも残すことができます。
そのような現代において、修心流が英信流のように業の解釈の違いによって二派に分かれたり、道場や指導者によって理合が全く異なるといった様になるのは滑稽なことで、始祖の心を無視した物に成り果てることになります。

ですから長男には
「お父さんが指導している様子をしっかりと焼付きけ、言葉の一言一句までもそのまま伝えなさい。」
と言い聞かせました。

これは子供達だけではなく、門弟達にも日頃から口うるさく言い聞かせていることであります。


僕が創流した修心流がいつまで残るのか、僕が亡くなると同時に消えてしまうのか、先はわかりませんが、細々とでも良い、子供達の間だけで家伝としてだけでもいい、とにかく受け継いでもらえたらと切に希望する毎日です。

















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