久しぶりのGUINNESS JAPAN OFFICE | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

久しぶりのGUINNESS JAPAN OFFICE

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26日に久しぶりにGuinness Japan officeを訪問させていただきました。

フランク・フォーリー氏や小川エリカさん、カルロスさんと昼食をご一緒させて頂き、楽しい時間をすごさせて頂きました。

今回の訪問では、居合を日本独自の武術として、ギネスワールドレコーズにそのガイドラインを設定するお手伝いをさせて頂いたのですが、これはとても意義があり、一居合術家として携わることができたことを光栄に思います。


「リンゴの空中切り」


という競技を皆さんはご存知でしょうか?


京都に住むジョー岡田氏が発案されたものなのですが、当初はれっきとした袴姿の和装で、腰に刀を差し、居合切りの要領でリンゴを1分間に何個切れるかを競うものでした。
しかし、ガイドラインに居合切りの概念が設定されていなかったために、そう言ったグレーなところを突いた挑戦者が現れ、いまや着物姿でなくとも、また、刀を腰に差さず、手に持っただけの状態でもOKという内容になってしまいました。

今回、フランク氏は今後僕が保持する記録に挑戦される方に対し、公平且つ厳格な審査・認定を行っていきたいと、居合に関するガイドライン作りに、僕の意見を反映したいと仰って下さり、この日のミーティングで、れっきとした『居合』の概念がGuinness World Recordsに根付くこととなったのです。

僕はこうしたGuinness World records Japanの前向きな姿勢を高く評価し、賞賛いたします。


今回提案させていただいた居合の概念として


・袴を着用した和装であること

・着用する角帯は細いものではなく、和装規定寸法の博多帯であること

・帯は袴の上ではなく袴の下に着装していること


を提唱させていただきましたが、更に厳密にするならば、


・抜いた刀を振りかぶらない

・体をひねって反動をつけない


も居合概念として加えたいところです。これはまたの機会に提案してみたいと思います。



また、『据斬』に関するガイドラインも、単に巻藁を斬るのではなく、「martial arts(武術)」の記録として分類するため、こちらも厳格なるガイドラインが作られました。


・一足一刀で斬ること


つまり、足を踏み出すと同時に斬らなければ、1カウントとしてみなされません。一歩足を出し、刀を振りかぶった状態で一呼吸があってはいけません。
当然のことながら足を出し、体を安定させてから振り下ろすのでは、武術ではなく単なる物斬りに他ならないからです。記録カテゴリはあくまで「武術」と言う思想は素晴らしいものです。


他にも畳表の種類や床への据え方についても厳格に定められます。

これは以前、千本斬りのガイドラインに、藺草で編まれた畳表で作った巻藁を使用すると明確にせず、巻藁を単に「straw roll」と表記してしまったがために、藺草(畳表)で作った巻藁ではなく、斬り易い稲藁を用いて記録に挑戦される方がおられるからです。



新たに記録に挑戦するからには、正々堂々と、公平かつ同条件のもと行うべきであると言う、Guinness world recordsの意識改革と新たな取り組みに、皆さん、拍手を送ろうではありませんか。







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