正しく見極めるためには姿勢から | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

正しく見極めるためには姿勢から

今夜の稽古中、次男に指導している中で気付かされた出来ごとです。



新聞紙斬りの稽古の際、次男の刀の構え方、振りかぶった際の刀の刃筋など、気になる点が多く、しばしマンツーマンで指導していたのですが、何度やっても構えた時点で刃先が僅かに斜めを向いています。

いくら教えても直りません。


何故できないのか不思議に思ったまま、形稽古に移った時です。

正座している次男の首が僅かに斜めになっていることに気付きました。



ひょっとして…



その閃きは的中。



無意識のうちに首を斜めに傾げているため、全てが傾いてしまっているのです。

つまり、次男の目線から見れば、刀は真っ直ぐに刃先が下に向いているわけで、僕が正しく手直しすれば、次男の目線には刃先が斜めに向いているように映っているのです。




これは居合の修錬時だけでなく、正しく物事を判断する上においても大切なことではないでしょうか。


他人を色眼鏡で見たり、想像や先入観から見てしまうと、正しく物を見ることができず、判断を誤るのだと思います。



僕は人付き合いが大の苦手なのですが、今宵、次男に稽古をつけながら気付いたこのことを胸に、心の姿勢も正して真っ直ぐ正しく見ることができるようにならなければいけないなと、強く思ったのでした。


皆さんも鏡の前に立つなり、座るなりして、客観的な目でご自身の姿勢をご覧になってみてください。


真っ直ぐだと思っていたものが、実は斜めっているかもしれません。









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