間違いだらけの日本語の使い方 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

間違いだらけの日本語の使い方

過去、

『時速120キロ 軟球目隠し居合斬り』

で出演したことがきっかけで、毎週のように見るようになった

『朝日放送 ビーバップハイヒール』

ですが、毎回関西ローカルのままにしておくには勿体ない濃い内容のオンパレード。


ハイヒール(モモコさんリンゴさん)の御二人と、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、たむらけんじさん、筒井康隆さん、江川達也さん達の、愉快なやりとりで、楽しく視聴しながら多くの雑学を学ぶことができます。


この間の放送では表題の通り、間違いだらけの日本語の使い方が紹介されており、大変興味深く視聴させていただきました。



敷居が高い … この言葉が、今では格式の高さを表す言葉のように使われていますが、「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」と言った意味が正しいもの。

煮詰まる … 会議などで話がまとまらず行き詰った時に使いがちですが、正しくは「十分に議論・相談などをして、結論が出る状態になる。」ことを指します。



他にも間違った使い方が紹介されており、勉強嫌いな子供達にも、楽しみながら勉強になる深い番組構成でした。



そんな間違った日本語の使い方ですが、こんな言葉を聞いたことはありませんか?



「戦いの火蓋が切って落とされた」



近頃、テレビ番組の中でもこの言葉をよく耳にするようになりました。特に大河ドラマのような合戦系時代劇等でです。

また、各地で開催されている時代祭(武者祭)や、古式銃砲の演武解説の時にも、この言葉を耳にすることがありますが…


これ、大きな間違いです。



火ぶた(火蓋)とは火縄銃の部分名称の一つなのですが、射撃体勢に入る際、暴発防止のために設けられたこの火蓋を外します。この作業を火蓋を切ると言うのですが、次に引き金を引くと、火縄を挟んだ火挟みが、火蓋を切った後に露出される火皿に落ち、着火され、弾が発射されます。

この一連の動きから誤認して、上述の「戦いの火蓋が切って落とされた」と言う使われ方をするのですが、正しくは

『戦いの火蓋が切られた』

なのです。

では、「落とされた」は何を指すのかと言いますと、幕なんですよね。ですから、こちらを正しく表現しますと、

『戦いの幕が切って落とされた』

になります。


「火蓋が切られた」と「幕が切って落とされる」の言葉が混同された誤りというわけです。


上述の言葉の使い方は、御存知の方も多いでしょうが、御存知なかった方は、是非この機会に覚えて頂ければと思います。







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