関東道場稽古 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

関東道場稽古

昨日、一昨日と、関東へ出張し、関東道場の門弟達に稽古をつけました。


関東は無外流のいくつかの団体がしのぎを削るほど、居合が盛んで居合人口も多いように感じています。


同じ居合を嗜む者として、居合人口の増加、盛況は嬉しいですね。


そんな盛況な道場のWEBサイトを見ると、毎回稽古に数十名の門弟が集まり、汗を流している様子が見られますが、生憎とうちの道場は、僕自身は海外でも名を知られるまでになりましたが、流派と道場としては、まだまだ知名度が低く、昔ながらの、


「技術を学びたければココまでいらっしゃい。」


というスタンスを現在のところ墨守しているものですから、門弟は数える程しかおりません。


しかし、少人数だからこそ、僕の居合の深いところまでを、今のところ丁寧に教授することができていると思います。

解り易く、実技を見せながら、あらゆる言葉で表現し、様々な事例を出して原理を例えてみたりするのですが、ここで各門弟に問われるのが、僕と同じ感受性や、機転、閃きと言った脳科学的な作用。

僕と感受性が同じであれば、僕の言葉の一つ一つを正しく理解することが出来ますし、そうでなくても、機転、閃くことができる人は、僕の言葉を自分の言葉に翻訳して理解することが出来ます。


次に問われるのは己の身体をどれだけ素直に動かすことができるか?ということ。


いくら頭で理解できていても、身体でそれを体現できなければ成立はしません。

昨日の稽古でも、初伝形五本目『八重垣』では、上半身と下半身がバラバラ、腕と身体がバラバラと言った様子が目立ち、門弟各自苦慮していましたが、踊るが如く、相手を右に左にと翻弄することができなければ、見た目が似ているというだけの単なる形居合になってしまいます。


人体の構造と生理的現象などを考慮した居合に、二日間、関東の門弟達は充実した稽古ができたようです。