昨日の稽古

稽古開始の集礼時、今ここで居合の稽古に励むことができる自分があることが、どれほど幸せなことなのかを語らせてもらいました。

居合を習得したい、その志半ばで逝去された池田産婦人科医院々長、池田篤先生のご無念を思えば、その日その日を大切に生き、池田先生の分まで皆でしっかりと居合を習得することこそが、何よりのご供養と考えます。

池田先生追悼稽古と題した昨日の稽古では、いつもは20時には帰らせる子供達も、しっかりと21時まで稽古し、稽古後には池田先生への黙祷と、生前の話題でもちきりでした。


産婦人科医として名声高かった池田先生、うちの門弟の知人や親戚も、皆池田産婦人科で子供を取り上げて頂いた方が多く、ただでさえ産婦人科医の医師不足が嘆かれる昨今、池田市及びその近隣の方々にとっては、本当に惜しい名医を失ったと、行年48歳という若さでご逝去された池田先生を偲ぶ声が多いです。


昨日の稽古参加を楽しみにされていた池田先生…

なんとなくですが、稽古場におられたような気がします。


心の中で
「池田先生、よぉ見といてくださいね。この形はここがミソですよ。」
と話しかけながら、一本一本を心を込めて抜かせて頂きました。


改めて池田篤院長のご冥福を心よりお祈り申し上げます。