池田篤先生の御通夜 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

池田篤先生の御通夜

ご夫婦で居合の稽古に来られていた池田産婦人科医院々長、池田篤先生…

町井家が長男出産の頃からずっとお世話になっている産婦人科医院の先生でした。


今月八日、突然の心肺停止でご逝去されたのですが、今思えば、池田先生はお別れの挨拶に来られたのかもしれません。


と、言いますのも、普段なんともなかったパソコンのディスプレイが、8日の朝からずっと調子が悪く、画面がついたり消えたりを繰り返していたのです。

昔ながらの荒療法で、ディスプレイを叩くと元通りになり、また暫くすると画面が点滅する状態が繰り返されました。


本日奥様からお話を伺ったところ、8日の午前8時頃、外出され、そのままお亡くなりになられたとのことで、ディスプレイの不調時間帯とピッタリ重なるのです。


問題のディスプレイは、今はなんともありません。



本当にお別れにいらしていたのだと思います。



先月7日から、脳梗塞で入院され、30日に退院、久しぶりに稽古に行けると、明日の居合教室の稽古を楽しみにしていたとのこと、本当に残念でなりません。


本日伺いました御通夜の式場には、居合教本と、稽古時に身につけておられた袴が飾られており、池田先生の居合に注ぐ心血を感じられました。



袴を見るなり、僕は涙が止まりませんでした。


これまでは産婦人科医としてお世話になり、これからは門弟として、僕が持つ技術全てをお教えしながら、新たなお付き合いが始まった矢先の出来事。


奥様には本当になんとお声がけしたらよいのか、言葉が見つかりませんでした。



奥様と涙しながら、池田先生のお話をしまして、帰宅しようかと思った時、

「落ち着きましたらまたお稽古に伺いますので、御指導宜しくお願いいたします。」

と頭を下げられました。


ご主人とご一緒に始められた居合を、ご主人の分まで習得されようとする奥様のお姿に、なんとも言えない感銘を受けました。

僕にできることは、志半ばで御逝去された池田先生の分まで、しっかりと奥様に居合を伝授すること。



池田先生、奥様への居合教授、どうぞご安心ください。
どこに出しても恥ずかしくない居合家に育ててみせます。


明日の居合稽古は、池田先生の追悼稽古と題し、いつもに増して熱心に稽古したいと思います。