今日の稽古 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

今日の稽古

形を覚えることも大切ですが、その形をどう活かすかを教える方が僕は好きです。

ですから、最近は新参者に着付けや下緒捌きなどを教えるのは門弟に任せています。


今日の稽古では木刀や小太刀木刀を用いて、形の応用を二人一組でさせました。


力を入れては相手に追われる。力を抜くと追われることはないのですが、扱いを間違えると斬られてしまう。


「ちょうど良い按配」


というものが肝要です。



今日の稽古で特にテーマとして稽古させたのが、「浮雲」と言う形なのですが、この「浮雲」と呼ばれる英信流の形には、実は表と裏があることを知っている人は、一体何人おられるでしょうか?


今日は特に表を稽古させましたが、門弟達は四苦八苦していました。

相手の肩口に木刀を当てた門弟の肩口に僕が木刀を当て、すっと倒してやると二人ともドミノ倒しのように倒れます。

何故倒れてしまうのか、門弟自身が不思議すぎて笑いが止まらない状態。



居合の極意には

「笑って人斬れ」

と言うものがありますが、最近僕が思うことは、斬る方も、斬られる方も、笑ってしまう居合。これが最終的に到達するところではないかと。


わけもわからず倒される時、何故か人は笑ってしまいます。


斬る方、斬られる方、共に笑って事を済ますことができれば、遺恨ない勝負がつくのかもしれませんね。



いつでも斬られる者に笑みが絶えない。そんな居合ができるように今後も精進したいと思います。