まだまだ研鑽が足りない | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

まだまだ研鑽が足りない

今日は居合修行時代からの友人が訪ねて来てくれました。

22歳頃からの交友なので、かれこれ今年で16年の付き合いになります。

彼の専門分野は少林寺拳法なのですが、今日も武術談義に話が咲き、色々と教わることも多々ありました。


ご存知の通り、僕は居合一筋でしたので、少林寺拳法や空手などの業は一切知りません。

だからこそ様々な分野の先生方から教えを乞い、自らの居合にその業を組み込むべく研究しています。

友人からは今日も非常に参考になる術理を教えてもらいました。



夕方からは子供達が通っている合気道教室の稽古に参加させていただいたのですが、自分自身が納得できる業をかけることができません。


その理由はすぐにわかりました。


相手によるこちらへの攻め方が全く異なっていたのです。


僕の理合では、相手の腕を掴むという行動は、空間固定、つまり、上下左右前後に動かすことができないよう、その場に固定するものだと考えているわけですが、こちらの道場では、固定するのではなく、相手の中心に向かって押してくるのです。


なるほど、ベクトルの方向が僕の術理とは全くことなるので、これでは僕のやり方では対応できるわけがありません。

こちらの道場で教えている術理に従って動けば、簡単に業をかけることができます。

これは逆の立場でも同様で、僕が腕を掴んだ場合は、道場の方は僕を崩すことができません。



それぞれの流派・道場によって、術理は様々、指導方法も様々、こちらでは出来ても、あちらでは出来ない。

つまり、それぞれのルールの基で稽古が行われているということです。


実戦となれば敵は様々。

されば、どのような敵にも対応できるよう、他流派のルールの中に於いても実力が発揮できるよう、更なる研鑽を重ねなければいけないことを痛感しました。


稽古が益々楽しくなりそうです。