鹿肉を捌いて思うこと | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

鹿肉を捌いて思うこと

一昨日、知人がしとめてきた鹿の腿肉を頂きました。

蹄を落とし、皮を剥いだだけの状態の後ろ脚。

なんともグロいです。


一晩寝かせたほうが良いとのことでしたので、その通りにし、昨晩0時頃から捌き始めたのですが…


解体って本当に難しいです。


解体は今回で二回目で、前回よりは筋肉の外し方がわかってきましたが、筋肉を覆う一枚一枚の膜を除去したり、筋を外したりという作業には、物凄く手間がかかります。


手馴れた方に比べれば、時間もかかりすぎ、無駄に肉を取り除いた筋や骨に残した状態ですが、これはこれでうちのワンコ達のご飯になるので、今日はワンコ達、豪勢な肉料理に喜ぶことでしょう。


鹿の腿肉は焼くとちょっと硬いので、なるべく薄く切っていきます。全ての作業が完了したのは、夜中の3時でした。


こうして解体していて思うのですが、硬いのは筋くらいなもので、筋ですら刃筋を通せば難無く切ることができますから、人間の胴なんて、手馴れた者が斬れば簡単に一刀両断でしょうね。


畳一畳分を巻いた巻藁を、人間の腕や首程度の抵抗しかなく、胴一つには及ばないと言う人がいますが、人を斬ったこともないのに、さも当たり前のようには言わないで欲しいものだと思います。

刃渡り20センチほどの剣鉈でスーッと引き切るだけで、大きな腿のブロックは簡単に二つになります。勿論力なんて必要ありません。

その感触はちょっと硬めのプリンでも切るような感じでしょうか。

畳表は藺草という植物の繊維を斬るわけですから、肉よりも断然硬く、抵抗があります。

思うに、人の胴は腹筋と背筋くらいで、他は脂肪や臓物ですから、骨さえ絶つ技術があれば、簡単に二つにすることができるのではないでしょうか。

人体の不思議展を見ればわかるように、人骨は以外と細く、華奢なものですからね。

藁竹試斬をしたことがある人ならわかるでしょうが、竹のみの状態で斬るよりも、巻藁の中にある竹の方が、以外と簡単に斬れるものですから、人体に至っても同様のことが言えるのではないでしょうか?。