居合考 ~居合の効果 現代生活においても使える居合~ | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

居合考 ~居合の効果 現代生活においても使える居合~

~現代生活においても使える居合~

空手や柔道といった素手で対応できる護身術と異なり、居合は刀を使うので、現代生活においては活かすことができない。
僕自身そう思っていた時期がありました。

しかし、本物の武術としての居合は、現代生活においてもしっかりと活かすことができます。逆に今習っている形を普段の生活の中で活かせないようであれば、それはもはや武術としての居合ではなく、見た目だけの形居合と言えるでしょう。

僕自身、長らく柔術や合気道関係者とお付き合いすることがありませんでした。どうも空手や柔術などを嗜む人には、いかつく、喧嘩っ早い悪いイメージしか持てなかったからです。
しかし、気の合う柔術・合気道・空手関係者の諸先輩先生方とお付き合いするようになり、その考えは変わりました。学んだ技術を正しく使うも悪く使うも人次第というわけで、現在僕がお付き合いしている先生方は、人間的にも非常に尊敬できる方々ばかりで、持ちあわす業も非常に高度です。
そうした先生方の動きを拝見させていただく度に、「あっ」と驚き、気付かされることが多々あるのです。

それは古流居合に合い通じるものであり、言葉を変えれば居合そのものとも言えます。

居合を素手でやれば柔術になる。

諸先生方からすれば当たり前のことかもしれませんが、長らく形居合ばかりをしてきた僕にとっては、これはまさに眼から鱗の出来事でした。
それから僕の居合はかなり変わりました。

今、僕の道場では、特に女性門弟に、暴漢対策として「切先返し」という業を教えることが多いです。
その他の業の数々も、現代の生活において役立てることができます。

それは先に挙げた護身術としてだけではなく、介護と言った面でも役立ちます。
小さな動きを大きな力に変えてしまう摩訶不思議な居合。
この原型を作りあげた先人には本当に頭が下がる思いです。

僕が運営する居合道場『修心館』では、こうした現代の生活においても活かせる居合を教えています。
居合でもなんでも、継続することが一番大切ですが、だからと言って近場のどんな道場でも、同じことが学べるかと言えばそうではありません。
修心館で教える僕の居合が、いかに興味深いものかは、遠くドイツや中国から教えを請う門弟や、毎月東京から通う門弟がいることからも、ご推察いただけるかと思います。

このブログを読んで、修心館にご興味を持っていただき、その門を叩いていただけると嬉しく思います。