抱え首 ~追記~ | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

抱え首 ~追記~

じろう丸さんが再び非常に参考になるコメントをくださったので、またご紹介したいと思います。
コメントを見られた方には重複となりますがご容赦ください。



以下じろう丸さんのコメント

私がこのたび披露した知識は、笹間良彦著「江戸の司法警察事典」(柏書房)という本に書かれてあったものです。
 
ふわりさんの疑問にお答えします。
6種類の死刑の方法は、下手人、死罪、獄門に関しては、まったく同じです。
すなわち、首斬り役人によって、刀で首を斬り落とされるのです。
下手人は、死刑の中では一番罪が軽く、斬首後、死骸は引き取り人に渡されるので、ふつうに埋葬できました。ただし、首を胴体につなぐことは堅く禁じられていました。
死罪は、やや罪が重く、首を斬った後、身体を刀の試し斬りに使われました。
獄門は、そのうえ、首を獄門台という台に載せて、晒しものにするのです。俗に言う「晒し首」です。
 
磔(はりつけ)と火焙りは説明の必要は無いでしょう。
 
鋸引きは、正式にはやはり首を斬るのです。ただし、刀ではなく、鋸(のこぎり)で。
土中に首だけ出して埋め、鋸で首を挽き斬りました。
古くは織田信長が、自分を暗殺しようとした杉谷善住坊をこの刑に処しました。
けれども江戸時代になると、形式的に土中に埋めて晒しものにした後、あらためて磔の刑にしました。
 
女性の身体を試し斬りにしなかった理由は、私も知りません。
宗教上の理由か、単に山田浅右衛門が女性の身体を斬るのが嫌だっただけかもしれません。



今回も非常に勉強になりました!(o^-')b




ところで、上記の処刑の中でふと思ったのですが…

皆さんならどれを選びます?

選ぶというのもおかしな話ですが…


磔で下から槍で突き刺されるよりも…
火炙りで生きたまま焼かれるよりも…
鋸引きで生きたまま首を引き切られるよりも…


腕達者な者による斬首を僕は選びたい^^;

ひとおもいにザックリいってもらうほうが、楽な気がする((((((ノ゚⊿゚)ノ


江戸時代の刑というのは、いかに残虐な処刑を施すかではなく、死後の遺体処理に重点を置いているような気がしてきました。