ベストハウス123 裏話 矢の居合斬り
昨日放送された矢の居合斬り
矢はそれなりに長いのに、斬った部分は真ん中ではなく、矢羽の部分だったことに疑問を感じられた方はいませんか?
もっと先か真ん中を斬らないと、成功とは言えないのでは?
なんて意見も出そうですね。
残念ながら放送ではカットされていましたが、スタジオ収録の際、松井絵里奈さんが非常に良い質問をして下さり、そこで矢羽を狙ったいきさつを実は語っていたのです。
松井絵里奈さん
「飛んで来る矢って見えるんですか?」
との質問に、周囲の芸能人の方々は
「見えてるから斬ったんじゃん(爆」
とツッコミを入れて笑いの渦となっていましたが、実は矢竹本体は見えていませんでした。
BB弾は真っ白なものを選び、夜を待って撮影に臨んだため、肉眼での目視も可能でしたが、矢竹の場合、弓具店で矢の長さを揃える際に使用する、電動鋸の摩擦によって、切り口は少し焦げた風になっているため、暗い背景に同化してしまい、更に時速200キロを超えるスピードが加味されるので、肉眼での矢竹本体の目視は不可能でした。ちなみに矢はBB弾より大きいとはいえ、その直径はわずか8ミリ。
BB弾と比較すると、矢竹の目視が難しいことがわかりますね。
そんな状態ですから、飛んで来る矢を狙うには、肉眼で目視できる矢羽を頼りにするしかありません。
実はこのチャレンジ、最初は矢を下から斬り上げるのではなく、真水平に刀を抜き付け、キュウリの時のように縦に真っ二つに裂きたかったのですが、上記の理由からどうしても矢羽の部分を狙わざるをえず、写真のように矢竹本体ではなく、矢羽を縦方向に削ぐ斬り方になってしまいます。
水平抜き付けによって根元から削がれた矢羽
収録時間の関係や、上記物理的な問題もあり、また、安全対策の関係上、今回の矢は抜き付けによる斬り上げで斬ることになりました。
下の写真をご覧頂ければおわかり頂けると思いますが、どちらも同じ位置から刀の刃が入っています。
斬り損じて矢羽部分を斬ったのではなく、どちらも確実に矢羽に狙いを定めて抜きつけている証拠です。
今回も大変良いデータ採取ができました。
リクエストくださった皆様とフジテレビ「ザ・ベストハウス123」さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。