許せない!! | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

許せない!!

こんなニュースを見つけました



 29日午前11時ごろ、大阪市中央区大手前の大阪府庁を訪れた男が橋下徹知事(39)に「会わせんかい」などと言いながら、日本刀のようなものを対応した府民課職員にちらつかせた。

 110番通報で駆けつけた大阪府警東署員らが本館南側にある駐車場で男を発見、刃渡り約74センチの日本刀などを所持していたため、銃刀法違反の現行犯で逮捕した。

 調べによると男は同府高石市の元暴力団員で職業不詳、奥野隆司容疑者(50)。実際に日本刀を所持し、他に短刀(刃渡り約27センチ)を自分の車内に所持していた。

 黒いオープンカーのベンツで府庁舎に乗り付けた奥野容疑者は、真っ白の上下に赤いシャツ、サングラスにオールバックという“いかにも”ないでたち。本館1階にある府民課窓口では職員が対応し、イスに座っていたが、「知事に会わせんかい」「公務員、しゃんとしとけ」「日本の政治が悪い」などと話し、持っていた日本刀をさやから約20センチ抜いて「真剣や」と職員に見せた。

 結局「訳の分からないこと」(捜査関係者)を言うだけ言って気が済んだのか、約5分後に大声を出しながら立ち去ったが、車で駐車場を出ようとしたところで駆けつけた警察官に逮捕された。

 動機などは捜査中だが、奥野容疑者は前日(28日)も同課に来るなど“常連”で、今年に入ってから3回目だったという。

 ちなみに事件当時、橋下知事は府庁本館にはいなかった。




このようなつまらないことに日本刀を使うとは…

事件に使われた日本刀がどういう末路をたどるのか皆さんはご存知でしょうか?


今回の場合は相手は元暴力団員、しかも府庁で日本刀をちらつかせたことから、完全な銃刀法違反となります。恐らく前科もあることでしょうし、何度も府庁に迷惑をかけている実績からも、警察はこの男に日本刀の任意提出を求めるでしょう。


文化庁や教育委員会が日本刀を我が国の文化財として大切に保存していこうという反面、警察としては事件に使用される恐れがある殺人兵器である日本刀の個人所有を減らしたいと考えているようで、現職警官の話によると、どんなに名刀であっても、切断・溶解の措置をとるのだそうです。


まれに事件や押収品の日本刀が、売り立てにかけられ、業者に引き渡されることもあるのですが、その場合の日本刀は本当に酷いもので、検察によってあちこちグラインダーをかけられ、美術品として再生不可またはそれに近い状態にされてしまいます。


だいたい材質は鋼で、古来通りの鍛錬法で鍛えられた日本刀を、何ゆえにグラインダーで材質チェックの試験をする必要があるのか甚だ疑問でなりません。


そして、こういった文化財の破壊に対し、誰一人として政治家は議会に問題提起しないのです。

お願いだから文化財である日本刀をしっかりと守ってやってください!! 切に願います。


あと、昨今の刀剣類の極端な安売りもこうした心ない人間に日本刀を所持させるにつながる由々しき理由の一つといえます。


ダイヤモンドは毎年結構な量が算出されていますが、宝石としての価値を保つため、ダイヤモンド組合とでもいうのでしょうか、そういう機関で市場に出る価格を調節し、その価値を守っています。


日本刀、刀剣類に関しては、事件に使用されると恐ろしい結果をもたらすことにもなりますし、国が先頭に立って美術品としての価値の保護をするべきです。

高い値を出して購入した刀なら、つまらない事件に使おうという気はおきませんからね。事件を抑圧することにもなり、一石二鳥ではないでしょうか。


さて、今回の事件で押収されたであろう刀と短刀… 切断・溶解されず、心ある第三者の手に渡ることを祈りつつ…