稽古
ついさっきまで長男に試斬の手ほどきをつけました。
「返し業をやってみろ」
と言えば、水を得た魚のようにスパスパ斬る長男なのに、
「斬上だけやってみろ」
と言うと、なぜか不思議なことに理想どおりには斬れません。
また、左右どちらか苦手な方を作ってもいけないので、右袈裟(左から右への袈裟斬り)をやらせたのですが、これがてんでダメ…
得意な左袈裟も斬れてはいるものの、私に言わせれば50点くらい。
まだまだ無駄な動きが目立ちますし、刀の切先が眼で見えます。
早く僕と同じ振りができるようになって欲しいのですが、まだ当面時間がかかりそうです。
目指す振りとは、振り始めと振り終わりしか刀が見えない振り。
斬っている最中の切先が見えるようでは武術としての振りとは言えないと日頃から教えていますが、そう易々と会得できるものでもありません。
あと何年まともな居合を教えることができるかわかりません。明日には事故で死ぬかもしれませんし、人間何が起こるかわかりませんからね。
だから、今、学べるうちにしっかりと受け継いでもらいたい。これは長男だけでなく、門弟全員に言いたいことです。