歳は取りたくないものですが・・・ 最近、パソコンの画面が見難くなってきたので以前購入しておいた老眼鏡をかけたら、もう手放せなくなってしまいました(^_^;)。昔から視力には自身があったのでメガネとは無縁でしたが、ついに年貢の納め時となってしまいました。ただ、慣れていないせいか見金を外すとえらく疲れているのが難点です。
さて今日の本題です。
今日お客様からご相談が・・・ ファイルをうっかり削除して、ゴミ箱からも消してしまったんですけど、とのこと。
なんとかしてあげたいのですが、
・相談者の方はあまりパソコンに詳しくない
・該当ファイルをゴミ箱から削除してから時間が経過している
・物理的な距離がかなりある
・毎日他の業務でも使っているので送ってもらうことができない
と条件は厳しいです。
ファイルを消した直後であれば復活する可能性は高まりますが、しばらく気づかずに作業してしまったとのこと。うーん、コレは厳しい。
こんなことを想定してあらかじめファイル復旧ソフトを購入してインストールする人はほぼいません。
さらに、パソコンが1台しかなければ、その状態からファイル復旧ソフトをインストールしなくてはならないので削除したファイルを上書きする可能性は高まり、ファイルが復活する可能性は低くなります。
せめてもう1台パソコンがあって、ファイル復旧ソフトをインストールしてブータブルCDやブータブルUSBメモリをつくり、そこから起動してファイル復旧を行うなんてことは理論上可能ですけど、それだけの環境&スキルがあればそもそも自分に相談なんてしてこないよな。
という訳で、残念ながらファイルの復旧は叶わないことをお伝えしました。
そして、今後同じような事態が生じたときのために、ファイルの保存を「上書き保存」ではなく、「名前をつけて保存」にする
最初は「本来のファイル名01.×××」で保存
ある程度修正を行うたびに
「本来のファイル名02.×××」
「本来のファイル名03.×××」というようにファイルを増やしていくようにお話をしました。
このように複数のファイルを保存することによって、例え最新ファイルを削除→ゴミ箱を空にする、で消去したとしても最新ファイルの一つ手前のファイルは残っているので、ダメージは最小限で済みます。
※最も、全てのファイルを削除→ゴミ箱を空にする にしてしまえば、こういう努力も水の泡ですが。
なんでこんな初歩的なことを書くかというと、同じファイル名で上書きをしていて、そのファイルのバックアップを取っていない人がものすごく多いからなんです。
何らかの拍子に今まで読めていたファイルが突然読めなくなることなんて、ごく当たり前のようにあるのに、実際に経験するまではなかなか想像できないんですよね。
あと、中には複数のファイルを作るとハードディスクを圧迫するから余分なファイルはすぐに捨てると言う人もいますが、最近売られている500GB~1TBのハードディスクをまるまる使い切る人なんてほぼいないと思います。
(実際には)がら空きのハードディスクでせっせと余計なファイルを出さないようにする気持ちはわかりますが、流石に見当違いの努力と言いたくなってしまいます。
自身で作るデータはどこにも売っていないので、ファイルが壊れたり無くしたりすることを前提とした工夫で、いざというときのダメージを最小限にしたいものです。