自身の投稿を画面の向こうで世界中の人が見つめている怖さ、を感じない人がいる怖さ | いさおリンクのインターネット羅針盤

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今日はお客様先でパソコンの入替えを行ってきました。今まで使っていたWindowsVistaはえらくもっさりで、これでは操作を行う上でストレス溜まりまくりだったと想像します。それから比べたら新しいのは「ちょいサク!?」って感じでしょうか。ご利用のメールソフトはThunderbirdだったのでフォルダーのコピー&ペーストで簡単に引っ越しが行えたのはラッキーでした。

さて今日の本題です。

下に紹介するニュースのタイトルを見た時に感じたことが、今日のブログ記事のタイトルとなりました・・・

インターネットの一般的な普及がWindows95/98の頃でしょうか、それから数えるともう20年位は経っており、今や誰もが当たり前のように使っています。

それだけの年月が経っているのに使っている人の意識はお寒い限り、という衝撃的な結果が発表されたニュースがこちら。

悪意のある投稿、スマホユーザーで増加……理由は「仕返し」が増加
http://www.rbbtoday.com/article/2015/02/17/128453.html

この内容がけっこう衝撃的であったと同時に、自分が普段パソコンやインターネット関係仕事をしている中で感じる懸念がストレートに現れていて複雑な気持ちになりました。この懸念は一言で言うと、

インターネット上で発信することによる影響をイメージ出来ない人の多さ

です。


インターネットは世界中につながっていて「公開」の設定で投稿してしまえば自分の手を離れて世界中に拡散していく、と誰しもが理解していると思いたいのですが、日々のニュースを見聞きしていても、この記事にしてもイメージ出来ない人がかなりいるように思えてなりません。

LINEなどのように元々は仲間内でのやりとりを対象にしているWebサービスと、Twitterやブログのように誰もが閲覧できるWebサービスの違いを理解していない、あるいは混同していると、自分の発言/投稿が一人歩きを始めてしまい、意図せぬ広がりとなって自分自身を追い詰めることになりかねません。

・あれは冗談
・ひとりごとのようなもの
・そんなつもりじゃない
・軽い気持ちだった

などと後悔してもなかなかその思いは伝わりません。発した言葉はもう戻らないのと一緒で、インターネットの世界で発信したことは自分の手を離れてしまいます。

この記事にあるような「悪意のある投稿」のようにいろいろな意味で人の話題にのぼりやすい内容の投稿は、最も拡散されやすい投稿でもあります。

そしてそれ以上に怖いのが興味本位の身元調査が始まること。公開してあるプロフィールや過去の投稿から身元を推測され、ありとあらゆる情報が曝される可能性もあります。その情報はいつまでもネット上を漂って消すことは非常に困難です。

若ければ若いほど、進学や就職といった人生の一大イベントに影響を及ぼすこともあります。自分の不要な一言がその後の一生を左右しかねないのがインターネットの怖さです。

発信すること=上に書いたようなリスクを背負うこと、と考えたらそうそう軽い気持ちで投稿は出来ない筈。ところが実際には悪意のある投稿や眉をひそめるような投稿は跡を絶ちません。

こういう部分こそ教育機関が活躍する場であると考えるのですが、悲しいかなインターネットはあまりにも若すぎて、教育機関側に十分な経験を積んだ人が極めて少ないのです。下手したら子どもたちの方が詳しくて、やり込められてしまいかねません。

インターネットはうまく利用すればこれほど頼もしい相棒はいませんし、自分自身の未来を開く最も効果的なツールなのは間違いありません。切れ味バツグンなだけに使い方次第では自分自身を傷つけてしまう。

芸は身を助く、と言う言葉がありますが、インターネットの正しい使い方は身を助く、であります。正しい使い方を知ってうまく利用して行って欲しいと切に願います。