リオデジャネイロオリンピック | アテネ五輪男子体操団体金メダリスト 米田功オフィシャルブログ「ISAO YONEDA」Powered by Ameba

アテネ五輪男子体操団体金メダリスト 米田功オフィシャルブログ「ISAO YONEDA」Powered by Ameba

アテネ五輪男子体操団体金メダリスト 米田功オフィシャルブログ「ISAO YONEDA」Powered by Ameba

体操のオリンピックが今日終わりました。




日本男子の結果は、

★団体金メダル
内村航平、加藤凌平、田中佑典、白井健三、山室光史
★個人総合金メダル 内村航平
★種目別跳馬銅メダル 白井健三

アテネ以降、3大会ぶりの団体金メダルとなりました。
北京オリンピック後の2009年から世界選手権、ロンドンオリンピックと解説をさせていただき、内村選手がずーっと言葉にしていた
“団体金メダル”
ついに実現させました。

本番前の練習を見ていると、大丈夫かな~。。。といつもと同じように日本がミスをして中国が‘金メダル’という結果になるのでは・・・と思っていましたが、これまで見てきた中で一番素晴らしい戦い、最高の試合を5名の選手がやり遂げました。

田中佑典選手の試合後のインタビュー
「めちゃくちゃ重いですよ~、日本に帰っていろんな人に見てもらいたい。お待たせしました。」
こんな言葉を言っていました。

すごく田中選手の言葉が伝わってきました。
誰よりも大事な場面で失敗する自分に対して、怒りや落胆、様々な感情を持っていたと思います。
自分自身の結果によって周りはその人を評価します。また、そしてその周りからの評価によって自分自身が自分自身の評価としてしまうことが多々あります。
田中選手も周りからの評価、見られ方によって、、「またリオでも失敗するんじゃないか?」そんな圧力を受け、自分自身がそっちに引き寄せられそうな雑念もあったのでは?そんな恐怖もあったかと思います。

しかし、予選を終え田中選手は自分で自分自身を変化させました。
「何しに来たんや、この4年は何のために頑張ってきたんだ」
吹っ切れましたと言っていましたが、決勝での田中選手は最高でした。

これまでの結果をすべてこの金メダルにつなげた瞬間だったと思います。

田中選手のインタビューの言葉、重みのある言葉だなーと胸が熱くなりました。
かっこよかったです。

内村選手も同様に、
「めちゃめちゃ重たいです。北京、ロンドンとメダルを取ってきて一番重たい。それプラス、僕たちの頑張りというよく分からないものも入ってるので、倍以上に感じている。」
と言葉にしていました。

よくみんなが自分のレベルまで追いついてくるまで待っていたな~と感心です。
自分とは違ったキャプテンとしての“あり方”だと、内村選手は偉大でした。
表彰台であんなに嬉しそうに君が代を歌っている人をはじめてみました。子どものように嬉しそうでした。
見ていてこちらも嬉しく、感動して涙が出そうになりました。一人で見ていたら泣いてましたね。
航平ってすごいっ。
見る人を惹きつける魅力があります。

この団体の戦いはロンドンオリンピックからのつづきのように思えました。

ミスや怪我であわや4位という銀メダルから4年。そこに白井健三という次世代エースを率いて、リベンジを内村選手、山室選手、田中選手、加藤選手は自分たちの力で果たしました。

人生って、何度もチャンスを与えてくれるんだな~
と思いました。
もちろん諦めず、人一倍頑張った人にだけ。

僕が監督をしている徳洲会体操クラブからは、シドニー、アテネ、北京、ロンドンと代表選手をすべて輩出していたのに途絶えてしまいました。

日本で結果を目の当たりにし、複雑な感情の中、今も練習をしている選手たちがいます。
今大会、活躍した選手の裏には代表に入れなかった選手が当たり前ですが数多くいます。
もちろん、このオリンピックという大きな舞台で思う結果が出せなかった選手もいるでしょう。

このリオでの男子体操の団体金メダルは、多くの人に勇気を与える活躍だったな~と今、感じています。
みんな次に向かって頑張りましょう!

“チャンスはある”
“ここで終わりじゃない”

競泳女子平泳ぎ、金メダルの金藤理絵選手
男子棒高跳び、7位入賞の澤野大地選手
すごいですねっ!

諦めず結果を残している選手がたくさんいます。

オリンピックが終わるとともに、次に向けてのスタートです。
4年後は東京オリンピック!!

スポーツは素晴らしい。
4年後に向けて、僕も新たに頑張ります。

体操女子も大活躍でしたね~

これからもレスリング、シンクロ、新体操など続いています!

応援しましょう!