今回は、南海ホークスの投手成績を紹介します。

投手成績(チーム・個人)はこちらから(PDF)

山内孝・山内和のW山内と藤本修を表(オモテ)のローテ、西川・田島・加藤伸を裏(ウラ)のローテ、井上をクローザーに据えてシーズンを戦いました。

完投能力の高い投手が多く、リリーフ陣の登板機会が少ない傾向が顕著でした。田島・藤本修・矢野の3投手は変化球を多彩に操ることができ、確実に試合をつくってくれました。

※ホールドとセーブは、NPBの記録規定に則るとほとんどポイント対象外の場面が多かったため、参考記録程度にとどめてください。

 

先発投手として好成績を挙げた4投手の個人成績をピックアップします。

 

■田島 俊雄

絶対的ストライクでカウントが取れるシュートを武器に、抜群の安定感を発揮しました。登板全試合完投勝利(うち1試合は6回コールドゲーム有)、10完封、完全試合を1試合成し遂げました。燃えプロ界屈指の好投手です。

 

■矢野 実

先発登板全試合完投勝利。防御率こそ田島に及びませんでしたが、10完封、ノーヒットノーランを1試合達成し、すぐれた成績を残しました。スタミナの切れるイニング終盤は、ロッテの伊藤投手と同様に半速球で確実にストライクを取り、リリーフ陣に頼らずチームを勝利に導きました。

 

■井上 祐二

シーズン中盤まではクローザーを務めましたが、先発陣の完投能力が高すぎて先発へ転向。先発登板14試合ですべて完投勝利(うち1試合は8回コールド勝ちのため参考記録)を収め、配置転換が大成功しました。

 

■藤本 修二

絶対的ストライクでカウントが取れるシュートを武器に、登板全試合完投勝利(うち1試合は6回コールドゲーム有)、4完封の好成績を記録しました。防御率チームトップの田島と投球スタイルはほぼ同じですが、藤本修はイニング終盤に被弾することが多く、その点が田島との防御率の差につながりました。

 

次回は、南海の打者成績を紹介します。