今回は、西武ライオンズの打者成績を紹介します。

※チーム成績は、バントホームランバッターの秋山を除いたデータもご用意しました。

打者成績(チーム・個人)はこちらから(PDF)


■西武打者チームランキング(秋山を除く)

 

チーム首位打者の打率が.333と、突出した高打率の打者は現れず、個人成績では低調に終わりました。しかしながら地道に四死球を積み重ねた結果、出塁率は好成績を記録し、当時の実際の西武ライオンズを彷彿させる攻撃を見せてくれました。

 

■西武打者成績シーズン推移

シーズン中盤から出塁率の低下が見られましたが、控え選手の打率・長打率の高さで補い、シーズンを通して安定した成績を収めました。

 

■西武チーム打撃成績

 

■西武チーム打撃成績(秋山を除く)

 

以下、打率・出塁率のハイアベレージの打者をピックアップします。

 

■辻 発彦

シーズン序盤は調子が上がらず1打席目から代打を送ることが多かったのですが、シーズン中盤から固め打ちを含めて調子が急上昇して、最終的には打率.333を記録し、チーム首位打者に輝きました。高い出塁率と走力で、上位打線の打撃でホームに生還する得点システムに大きく貢献しました。

 

■田辺 徳雄

辻と同じくのちに西武ライオンズの監督を務めることになる選手。シーズン序盤から絶好調で一時期は4割前後をキープしていましたが、後半は一気に不調となり打率を下げました。とはいえ、打率.322、出塁率.387は立派です。クリーンアップと下位打線をつなぐ重要な役割を果たしました。

 

■石毛 宏典

西武の切り込み隊長として、高い出塁率(.393)で打線を引っ張りました。しかし、好不調の波が激しく、様子を見て打席に立たせない試合を織り交ぜながら起用しました。

 

■清原 和博

西武の4番といえばこの人。3割台前半の打率に対して、4割越えの出塁率で得点の起点となる役割を担いました。打順の前のバッターがバントホームランバッターの秋山のため、ランナー無しの場面で打席に立つことが多く、清原の出塁がチームの打線を支えました。

 

■秋山 幸二

バントホームランバッターの設定のため頼りになる存在であることは確かでしたが、平凡なフライアウトでの凡退が他チームのバントホームランバッターよりも多い印象です。打率・出塁率・OPS・本塁打率・打点率の各数字面でもバントホームランバッターの中ではパ・リーグランキング最下位の結果に終わりました。

 

次回は、7球団目の中日ドラゴンズの戦績を振り返ります。(予定)