生コン工場のマニュアル（社内規格及び手順書類）を今一度見直そうというシリーズです。
今回は、「運搬作業標準」です。
「運搬作業標準」
「作業標準」は、
JISQ1001附属書B品質管理体制の審査の基準
イ社内規格の整備
(ⅲ)工程ごとの管理項目及びその管理方法、
品質特性及びその検査方法並びに
作業方法に関する事項
工程ごとの作業方法を規定しなければなりません。
レディーミクストコンクリートの製造工程は、
次のようになります。
- 原材料の受入
- 出荷作業
- 製造前作業
- 製造作業
- 工程検査
- 運搬作業
- 製品検査
大まかな流れとしては、上記のようになります。
運搬作業標準としては、上記の6.
を規定していきたいと思います。
(1)運搬前作業
a)日常点検
b)定期点検
c)アジテータ内部点検
d)アジテータ性能検査
e)残水及び残コンの排出（要記録）
(2)積込み及び運搬作業
a)出荷係からの指示（誤納防止）
b)積込みはホッパから直接行う
c)積込み後の加水禁止（雨天時の対応も含む）
d)走行中のドラムの回転
e)事故や渋滞等で遅延、荷卸し不能となった場合の手順
f)残コンの積込み及び運搬禁止
(3)荷卸し作業
a)納入書に現場着時刻を記入する
b)運搬時間1.5時間を超えた場合の対応
c)JISマークの抹消の条件及び抹消方法
d)荷受職員に署名又は記名をもらう
e)荷卸し直前にドラムを回転させてコンクリートを均質にした後、荷卸しする
f)加水要求時の対応
(4)帰着作業
a)残コンがある場合に指示を受ける
b)残コン及び洗浄水を完全排出する（要記録）
c)待機中について
(5)終了作業
a)生コン車の洗浄
b)運転日報の提出
この中でのポイントは、
- 誤納防止の対策を規定する
- 残水及び残コンの排出（要記録）
- 加水禁止
- 雨天時の保護の規定
- ＪＩＳマークの抹消条件及び抹消方法
- 運転日報の提出義務
- 残コンの処理方法
- 残コンの積込み及び運搬禁止
これらが網羅されている必要があります。
上記のような項目の実際の手順を
文書化して社内のマニュアルにしてください。
次回は、「製造工程規定」です。
【FaceBook】
https://www.facebook.com/isao.ito.54/
【(株)エーディーＨＰ】
https://adqms.wordpress.com/
【公式LINE 作成しました。こちらからコメント頂いてもお答えします。】
