生コン工場のマニュアル（社内規格及び手順書類）を今一度見直そうというシリーズです。
今回は、「出荷作業標準」です。
「出荷作業標準」
「作業標準」は、
JISQ1001附属書B品質管理体制の審査の基準
イ社内規格の整備
(ⅲ)工程ごとの管理項目及びその管理方法、
品質特性及びその検査方法並びに
作業方法に関する事項
工程ごとの作業方法を規定しなければなりません。
レディーミクストコンクリートの製造工程は、
次のようになります。
- 原材料の受入
- 出荷作業
- 製造前作業
- 製造作業
- 工程検査
- 運搬作業
- 製品検査
大まかな流れとしては、上記のようになります。
出荷作業標準としては、上記の2.
を規定していきたいと思います。
(1)出荷前作業
a)受注
b)出荷計画を各部署との共有・協議
c)材料、運搬車、試験の手配
d)出荷管理システムへの登録
e)品質管理責任者による出荷の承認
(2)出荷作業
a)運転手への指示
b)運転手との出荷指示の確認（誤納防止）
c)納入書の発行（JISマークの誤表示確認）
d)製造係への製造指示
e)製造・積込み・出荷・荷卸し・帰着
f)残コンがある場合は運転手への指示
残コン数量の確認、処理方法の指示
残コンは他の購入者へ運搬しない。
残コンを積み込んだり、残コンに上積みしたりしない。
g)受領書にて運搬時間、荷受職員の署名を確認
(3)出荷終了作業
a)出荷実績表、製造日報、受領書及び運転日報により品質管理責任者が出荷の承認
b)計量印字記録装置の記録状態を確認
この中でのポイントは、
- 工組監査用で契約内容の確認及び伝達を規定する
- JISマークの誤表示への対応を規定する
- 誤納防止への対策を規定する
- JISマークの表示に係る出荷の承認（品質管理責任者の職務）
- 残コンの再運搬の禁止を規定する
- 計量印字記録装置の作動状態（記録状態）を確認する
これらが網羅されている必要があります。
上記のような項目の実際の手順を
文書化して社内のマニュアルにしてください。
次回は、「運搬作業標準」です。
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