私もせっかちな方だが
年を取ったせいか
動けなくなっている
そのせいか
まだいいが
急ぐ人を見ると
心配になる
真面目で
忙しい人
体を休ませて欲しいなと
夫もそうだった
悪いところも いいところも
人はある
なんでそんなに急ぐんだろうと
感じることはたくさんあった
もっとゆっくり すればいいのに
と何度も思った
私もせっかち だが
彼はもっと せっかち だった
なので
彼より先にやることは
不可能だ
私は少し手相は見る
彼の運命線の途中で
横に走ってさ 線が
そこで 70歳ぐらいのところで
終わっていた
ただ 二重生命線があったので
軽くまあ大丈夫だと思っていた
とても なくなる人だとは
思わなかった
分かっていたら生命保険
かけといたが
そんなことしなかった
なくなるその日まで元気で
なかなか入院したがらなくて
元気のまま
なくなる 1週間前にやっと
入院してくれた
それも 救急車を呼んだが
スタスタ 自分で歩いて
乗り込んだ
私は保険証や
医療カードを探したが
ない
すると 彼はポケットから出した
最後まで頭はしっかりしていた
お医者さんはいつでも
入院させてくれたが
本人が入院したくないと言って
お風呂も一人で入っていた
入院の前の日は
さすが
一人でなく
息子に入れてもらった
入院すると先生は
あと1週間の命です
数値でわかるんでしょうね
私は言うことができなかった
以前癌でも言わないでくれ
今回は分かってはいたが
あと1週間っていうのは
言えなかった
今でも思う
私だったら言って欲しかった
彼はどうだったんだろうか
今となっては分からないが
先日 3年ぶりに
夢に出てきた
何も言わなかった
私は溜まってることを言った
彼は黙ってた
生きてる時も
自分に不利な時を
黙る人だ
今感謝してくれるとは
生前 言ってたが
まあ 私も
色々な面で感謝をしているが
文句も言うこともたくさんある
戦友 だったような気がする
彼は妹だと思ってたんだと
15年前 父が亡くなる時
夫に
私のこと頼むと
言ったようだ
約束は守ってくれた