塩の街―wish on my precious
[出版情報]
電撃文庫。578円。
有川 浩(著)
第10回電撃小説大賞受賞作。
[内容]
塩が世界を埋め尽くしていた。
塩は街を飲み込み、世界を崩壊させようとしていた。
その崩壊寸前の東京で暮らす男(秋庭)と少女(真奈)。
二人の前に「世界とか、救ってみたいと思わない?」と現れた男。
果たして世界は救われるのか。
そして真奈の想いは秋庭に届くのか。
[評]
始めはこの世界に生きる人々の短編集?と思うような作りだったのですが、
読み進めるうちに二人の主人公の気持ちが徐々に明確になっていきます。
女の子の立場から読むと(秋庭、女の子の望むヒーロー像すぎ…)と思っていたら
案の定、作者は女性の方でした(あとがきを読めばわかります)
PNからして男性っぽいのですが、作品はやっぱり女の人な感じです。
世界観はけっこうハードですが。
読後感は柔らかい気持ちになれる一冊です。