「ワタシぃ~カレー食べたいなぁと思っとるけど~アンタもそう思わんハート?」

母親の猫撫で声ほど、
しんどいモノはない…。

つまりはカレーが食べたいから作ってほしい、そんな依頼だった。

というわけで、カレー。

僕は料理が趣味なのである。
ストレスをストレートにぶつけるコトが出来るからだ。
最近、イライラする時期が多かったので、我が家のキッチンの主は専ら僕となっている。

さぁ…、買い出しだっ!
場所は…
スーパーだっ!
いいやっ八百屋に肉屋だっ!

しかし、カレー粉を手に入れるとなると…、

やはり…スーパーかっ…

チャリをちゃりちゃり走らせて、近所の店へ。
マダムに負けじとカゴを持ち、安売りに踊らされずに自分の目利きを信じ商品を睨む。
もうここからストレスの解消が始まっていることは…店員は知らない…。


家に戻り、終了時間を決め、7つ道具をテーブルにズルラ~と並べ、目の色を変える。僕は笑っている。

カレー。

簡単な様で、難しい。
食べ物の様で、実は飲み物である。

どうやって作ったかは、
この際秘密にしておきたい。

完成したものを真っ先に飲みだすのが母親である。

不敵な笑みを浮かべ、飲む。
その光景を見る度、せっかく消え失せたかに見えたストレスがまた顔を出す。
しかしまぁ、おかけで気持ちは切り替えられたが…

ああ、素晴らしや、料理のある週末。