
よっつの穴は袋小路ってこと?
( ̄ Q  ̄)

肝心なことだとしたら長文でも構わないのだけど?
(A^ー^;)
どっちみち
左しか道はないよな
(;`-ω・^;)
穴が左上と右下に別れてる
; ̄Д ̄)

下はなんか不気味だな
上をいくか
(´・ω・`;)

にしても
かなり歩いてきたはずだけど?
(A´Д`;)


ほふく前進用に敷いてある
(n゚Д゚n)
ぐぬぬぬ
((;`Д))

コウモリさんがいるってことは出口は近いはず
(;・`ω・´)
しかし 穴は徐々に狭まり
ひとが通れるような隙間はない
引き返し下側の穴をいく
この頃から空回りしていることに わずかな不安を覚えるのである
目印だ
(;゚Д゚;)

こんな天井穴 目印がなきゃ気づかないな
;゚`Д゚)


ハアハアハアハア・・・
(A´Д゚;)
この狭い空間のなかで次の目印が見当たらない
どうやら迷い込んだようだ
気づけば 呼吸は乱れていた
入洞してからというもの落盤の山をよじ登り
上をいくか
(´・ω・`;)

にしても
かなり歩いてきたはずだけど?
(A´Д`;)


ほふく前進用に敷いてある
(n゚Д゚n)
ぐぬぬぬ
((;`Д))

コウモリさんがいるってことは出口は近いはず
(;・`ω・´)
しかし 穴は徐々に狭まり
ひとが通れるような隙間はない
引き返し下側の穴をいく
この頃から空回りしていることに わずかな不安を覚えるのである
目印だ
(;゚Д゚;)

こんな天井穴 目印がなきゃ気づかないな
;゚`Д゚)


ハアハアハアハア・・・
(A´Д゚;)
この狭い空間のなかで次の目印が見当たらない
どうやら迷い込んだようだ
気づけば 呼吸は乱れていた
入洞してからというもの落盤の山をよじ登り
しゃがみ込んだり 匍匐前進の繰り返しで全力疾走したかのように鼓動が激しく心音を刻む
入洞した際は服や手を汚さないように心掛けていたがそうも言っていられない
堪らず汚れた岩に腰を下ろすが 焦りからか鼓動は緩まない
しかも この時期の洞穴は地上のトンネル同様暖かく 髪が垂れるほどに汗が滴り落ちていく
口のなかが渇ききって水分を摂りたいがなにも持っていない
こんなに入り組んだ距離のある洞穴と思っていなかったからだ
この洞穴には水溜まりがない
こんな状況下だからだろうか
酸素がやけに薄く感じる
私は朦朧(モウロウ)とするなか あることに気づく
手持ちふたつのライトの光量が落ちているのだ
思い返せば前回の姥穴で使用した電池のままだ
今までの洞穴の感覚でいた為 予備の電池を持ってきていない
とっさに両方のライトを消す
光が尽きてしまえば希望も尽きてしまうからだ
電波も届かない洞穴の漆黒の闇のなか 激しい心音は不安と共に増していく
初めて「死」がよぎった
ライトを片方のみ点けて心を落ち着かせてみる
なぜこんなことになってしまったのだろう
どこかで線を引いておくべきだったか
このまま死んでしまうのだろうか
死んだらどうなってしまうのだろう
睡眠時の夢を見ていないときのような「無」になるのだろうか
そういえば ひとりで寝られるようになった幼少の頃
ひとはいつか死を迎えるのだと覚えたその夜 恐くなって寝つけなかったことを思い出した
入洞した際は服や手を汚さないように心掛けていたがそうも言っていられない
堪らず汚れた岩に腰を下ろすが 焦りからか鼓動は緩まない
しかも この時期の洞穴は地上のトンネル同様暖かく 髪が垂れるほどに汗が滴り落ちていく
口のなかが渇ききって水分を摂りたいがなにも持っていない
こんなに入り組んだ距離のある洞穴と思っていなかったからだ
この洞穴には水溜まりがない
こんな状況下だからだろうか
酸素がやけに薄く感じる
私は朦朧(モウロウ)とするなか あることに気づく
手持ちふたつのライトの光量が落ちているのだ
思い返せば前回の姥穴で使用した電池のままだ
今までの洞穴の感覚でいた為 予備の電池を持ってきていない
とっさに両方のライトを消す
光が尽きてしまえば希望も尽きてしまうからだ
電波も届かない洞穴の漆黒の闇のなか 激しい心音は不安と共に増していく
初めて「死」がよぎった
ライトを片方のみ点けて心を落ち着かせてみる
なぜこんなことになってしまったのだろう
どこかで線を引いておくべきだったか
このまま死んでしまうのだろうか
死んだらどうなってしまうのだろう
睡眠時の夢を見ていないときのような「無」になるのだろうか
そういえば ひとりで寝られるようになった幼少の頃
ひとはいつか死を迎えるのだと覚えたその夜 恐くなって寝つけなかったことを思い出した
まさに その時なのだろうか
もしかしたら 農場宅地前のバイクに気づいて救助隊に連絡してくれるだろうか・・・
いや 置かれたバイクを凝視するのは陽が暮れてからだろう
もうその頃には脱水症状で力尽きているかもしれない
私に関わるすべてのひと達に対する想いがふと呼び起こされる
これが走馬灯か・・・

だが 生きる希望を失くした訳ではない
積み石や目印があるからには出口に繋がる道は付近にあるはずだ
もしかしたら 農場宅地前のバイクに気づいて救助隊に連絡してくれるだろうか・・・
いや 置かれたバイクを凝視するのは陽が暮れてからだろう
もうその頃には脱水症状で力尽きているかもしれない
私に関わるすべてのひと達に対する想いがふと呼び起こされる
これが走馬灯か・・・

だが 生きる希望を失くした訳ではない
積み石や目印があるからには出口に繋がる道は付近にあるはずだ
だが ここは溶岩洞穴
折り重なる岩の影が穴に見える錯覚が起こる
現に通路穴と思い潜り込んでは
何度か袋小路を味わっている
自信を持って進んだ道がそうであったときの絶望感に気持ちと体力を奪われるのなら
時間をかけてでも来た道を戻ることを選択した
道順の記憶は途切れ途切れだ
洞穴を振り返っても似たような景色で方向感覚はない
無我夢中ではあるが 万が一を考え片方のライトは切ってある
ふたつ点けていたのは写真写りを良くするためだけのものだ
途中 身体を休めながらゆっくりと進む
袋小路にはならないが 明らかに見覚えのない道だ
これもまた体力の消耗に繋がる
時折 腰を下ろすのだが 時間を意識しながらでは あまり回復には至らないようだ
撮る余裕などとうにない
どちらにしろ この光量で写らないことは試さなくても判る
それよりも 口が渇きすぎて 唾を飲むと喉が貼りついて痛い
疲れはて 諦めながらも歩き始めたその時である
鶉の卵のような洞穴の先は袋小路と思いきや
折り重なる岩の影が穴に見える錯覚が起こる
現に通路穴と思い潜り込んでは
何度か袋小路を味わっている
自信を持って進んだ道がそうであったときの絶望感に気持ちと体力を奪われるのなら
時間をかけてでも来た道を戻ることを選択した
道順の記憶は途切れ途切れだ
洞穴を振り返っても似たような景色で方向感覚はない
無我夢中ではあるが 万が一を考え片方のライトは切ってある
ふたつ点けていたのは写真写りを良くするためだけのものだ
途中 身体を休めながらゆっくりと進む
袋小路にはならないが 明らかに見覚えのない道だ
これもまた体力の消耗に繋がる
時折 腰を下ろすのだが 時間を意識しながらでは あまり回復には至らないようだ
撮る余裕などとうにない
どちらにしろ この光量で写らないことは試さなくても判る
それよりも 口が渇きすぎて 唾を飲むと喉が貼りついて痛い
疲れはて 諦めながらも歩き始めたその時である
鶉の卵のような洞穴の先は袋小路と思いきや
罠のように地面寸前まで降りた天井岩との隙間から見覚えのある下から突き出た岩を垣間見た
私は残り少ない体力を振り絞り匍匐前進した
なんと 来た道を戻っていたつもりが 入洞直後の分岐の右手側に出たのである
この洞穴は回廊だったのだ

突き出た岩に視線を添え
しばらくの間 立ち尽くしたまま放心状態が続いた
そのあと ゆっくりと湧き上がってくる安堵と同時に激しい鼓動がわずかばかり緩んだように思えた
振り返り 入口付近の粘土質のぬかるみと頭上のコウモリの存在にさらに安堵を得た
射し込む光が真実を語る
消し忘れた灯りのようにも見えた


あはっ あはっ あはははー(笑ってません)
(Ω∀Ω)
あとで知ったのだが
この鶉穴の総距離は820m
人穴の約10倍もあったのだ
平地を820m歩くならたいした距離には感じないが 高低差のある悪路の洞穴となると余計に長く感じるものであった


・・・ツーリング・・・だよな←
(;´Д゚;)


二度と来ないぜ
(;ェ`▽ェ´)
私は残り少ない体力を振り絞り匍匐前進した
なんと 来た道を戻っていたつもりが 入洞直後の分岐の右手側に出たのである
この洞穴は回廊だったのだ

突き出た岩に視線を添え
しばらくの間 立ち尽くしたまま放心状態が続いた
そのあと ゆっくりと湧き上がってくる安堵と同時に激しい鼓動がわずかばかり緩んだように思えた
振り返り 入口付近の粘土質のぬかるみと頭上のコウモリの存在にさらに安堵を得た
射し込む光が真実を語る
消し忘れた灯りのようにも見えた


あはっ あはっ あはははー(笑ってません)
(Ω∀Ω)
あとで知ったのだが
この鶉穴の総距離は820m
人穴の約10倍もあったのだ
平地を820m歩くならたいした距離には感じないが 高低差のある悪路の洞穴となると余計に長く感じるものであった


・・・ツーリング・・・だよな←
(;´Д゚;)


二度と来ないぜ
(;ェ`▽ェ´)