今日、何気にKANさんの心境だとか近況だかが知りたくなったので、
PCで検索をしてみたら、こんな記事が目にとまった。
内容は、2007年に行われた『ap bank fes `07』にKANさんが出演された時の事。
曲のアレンジについての話なのだけれど、とても興味深いです。
(※以下、KANさんのオフィシャルページのコラムより一部抜粋させて頂きました。)
…『愛は勝つ』。
リハーサルで小林武史さんが「がぁぁ~っと勢いで行き通すってのもアリなんだけど、どっかふっと落とすところがあると、より歌詞が訴えるというか、メッセージがより前面に出ると思うんだよね。」的な話があっていろいろ試しましたが、
私にとってはやっぱこの曲は“がぁぁぁ~っと勢いで行ききるべきだ”という作曲当初からの考えがあり、
そんなこともあってリハーサルで多くの時間を費やしちゃったわけですが、
最終的には“せっかくのこういう機会だし”小林さんの胸を借りてみようと決意し、
間奏明けのBメロ(Carry on~のブロック)頭でスパッとバンドが抜けてピアノと歌だけになって、
次のAメロにむけて再びぐわあぁぁっと入ってくるというギャップを作り、
最後の最後にもう一度ピアノと歌だけになる、というこれまでには考えもしなかった構成になりました。
果たして本番で演奏した『愛は勝つ』は、
悔しいかな小林さんの構想どおりに強い説得力を持ったのではないかと思います。
あそこで一回落とすことによって最後に転調した瞬間のガッと開ける感じというか、言葉では表現しにくいですが、そのような『新・愛は勝つ』的な何かを感じました。
思えばこれまで誰かにプロデュースされることなく、とういうかあまり人の意見を聞き入れることなくソリッドに活動してきた私にとって、今回の小林武史さんによる音楽的な助言はなんだかすごく大きく残りました。
(※以上、KANオフィシャルウェブサイト 金曜コラム No.114 『ap bank fes `070716』より)
何年もこの曲を歌い続けてきているKANさんのこだわりっていうのはもちろんたくさんあるだろうし、
4年前、この“名曲”を演奏するにあたり、アレンジを提案した小林武史さんもスゴイと思う。
そして…、
その気になる『新・愛は勝つ』(?)が、こちら。↓↓↓
■愛は勝つ -KAN with Bank Band LIVE
こちらは、1991年の音楽番組でのver.。↓↓↓
■愛は勝つ1991年OA
もちろん、どちらもそれぞれ好きだけれど、
上質の素材っていうのは、スパイスや盛り付けが変われば、またまた七色に変化し、輝くものだなあと感じた。
シンプルでストレートな曲調だから余計に響くのかも。
KANさんの曲は、複雑な感じのちょっとヒネった楽しさのある曲が特に好きなのだけれど、
この記事を読んで、改めてじっくり聴いて…また印象が変わった。
音楽って、確実に“生きて”いるんだ。
音楽って…深いなあ…。