誰しも何かと武勇伝はあると思うけど、友人にそういう話をすると皆不思議な顔をする。
どうもその話の中にミステリーが含まれているらしい。
『…で、これがトラウマになった(笑)』っていうような話が多いから、
どんだけトラウマ編成の人間なんだよ!って話で(笑)。
では、今日はその“ミステリー武勇伝”から一つ。
中学の時に美術の授業の時に描いてた課題の絵があって。
絵を描くのは好きだったから、放課後に残ったりしながらキャンバスに何時間も向かって筆を走らせていた。
担任の先生からも「よく描けてるから、職員室の前の廊下に展示してやる」とかって言ってもらってたから、俄然やる気だったんだよね。
で、それがやっと完成に近づく頃、
最後の仕上げをしようと美術室に入ったら…
無いんだよねえ…絵が。
どこにも無くてさ。
日が暮れるまで校内を探したんだけど結局見つからなくて。
…ルパンかキャッツ・アイが出た。(笑)
で、それが悲しいっていうか…なんか悔しくってさ。
自分なりに見えない相手をギャフンと言わせてやりたくて。
で、無い知恵絞り出して考えた結果、
全く同じ絵が、校内に展示されてるのを見たらゼッタイ驚くだろうなあって思った。(笑)
キャンバスまた張り直して、家に持って帰って、
数日間徹夜して描き上げた。
ちゃんと展示もしてもらった。
…ルパンやキャッツ・アイは驚いただろうか。
まあ、数ヶ月かけてたものを3日で仕上げたわけだから、ソックリには仕上げられなかったけど。
勉強放り投げてた割に、こういう事だけはちゃっかりやってたんだよなあ。(笑)
で、そういう話なんだけど、
皆には『ミステリー武勇伝』と言われつつ、
「なんかイジメられてたんじゃないの?(笑)」とも言われる(笑)。
イジメられてたのか?
全然わかんなかったけど(笑)。
…とかなんとか語っていたら、
今月の絵仕事の締め切りは今週金曜!とのメールが編集長から届いてた。
ヤバイ。
全然描いてない(笑)。
年齢的にも徹夜は堪える。
あの頃のようにはなかなかいかないものだ。