前回の午前中のボートツアーで寄った場所のうち、
ひとつ書き忘れていたのが、ハートロック。
宿泊したハートロックビレッジの名前の由来だ。
父島の南の崖にそれはある。

両サイドに割れ目があり、中央部分がハート型になっている。
この時間、両側の岩と同じような色合いでわかりにくいが、
もっと赤く見えるときがあり、そうするとまさにハートロックだ。
港を出て少し進んだ湾内でボートを止めてお弁当を食べた。
その少し先にちょうどアオウミガメが群れていたのだ。

時折、息継ぎで頭を出すたび、みんな興奮して声を上げた。
あまり食欲がなくて、お弁当を食べ切れなかったが、あとで使えるからと言われた。
どういうことかわからなかったが、その意味は後ほど明らかになった。
午後は北へ進み、兄島から弟島近海まで行った。
兄島は無人島だが、昔は鯨の解体所があった。
海岸に当時の残骸が残っている。

島の崖には枕状溶岩があちこちに見られた。

イルカが2頭、揃ってジャンプする姿を見ることができた。
その後、別の4、5頭の群れとも遭遇した。
ドルフィンスイムをしに来ているボートを途中見かけたので、
こちらのスタッフが無線で目撃情報を教えてあげていた。
海水に手を入れてみたけど、けっこう冷たかった。
それに、顔にかかった海水が口に入ったのでわかったが、
記憶にある以上に海水はしょっぱかった。
弟島から戻ってきて、兄島のキャベツビーチというところでボートを止めた。
水が澄み切って底まではっきり見えたが、ガイドさんが水中スコープ、
それとも箱メガネと言うのかな、要はグラスボートのように
水中を見ることのできる装置だが、それを通すと、
ぼんやり白っぽく見えていた海底というのが、
じつはサンゴの枝でぎっしりだとわかった。
ほとんどは白い枝サンゴだが、中には緑色や黄色のサンゴもあった。
この枝サンゴ、父島の二見港にも生えていて、
どんどん伸びて船の航行に支障をきたすので、時折刈っているそう。
珊瑚礁の生長はすごくゆっくりだと聞いたおぼえがあるが、
そうでないサンゴもあるみたいだ。
このサンゴの海で、お昼に食べ残したお弁当が役に立った。
ごはんやおかずを少しずつ放り込んでやると、魚たちがいっぱい集まってきたのだ。
大きめで黒っぽい鯉みたいな魚や、黒白縞模様の小さめの魚、
黄色の鮮やかな魚など、すごい勢いで食らいつく。
えり好みはしないみたいで、レタスや唐揚げ、マカロニだって食べてしまう。
ガイドさんの話では梅干しの種まで食べるそう。
お弁当がなくなってからは、ガイドさんが残しておいたパンもやっていた。
人間の食べ物を与えても大丈夫なのかな?と思ったけど、
魚をさばいていると、けっこう胃袋からいろんな物が出てくると
聞いたことがあるので、魚は何でも食べてしまうのだろう。
害になるプラスチックまでも。
父島まで戻り、前日、崖の上から見た境浦海岸の沈没船の近くまで行った。

船の周囲でひとりシュノーケリングしている人がいた。
きっとすてきな眺めだろう。
