こんにちは。あっという間に2月が過ぎ年度末となってきました。昨年からの建設不況で寒ーい日々を過ごしておりますが、バタバタしてようがジッとしていようが、毎日は過ぎていきます。これからを見据え新たな取り組みをと考えつつも、悩み多き春になりそうですー。
さて、今朝は随分と前に東大寺周辺を散策した際に見かけた土塀を考えてみようと思います。
子どものころから幾度となく見てきた古い土塀ですが、今、改めて見ていると色んな発見があって面白いものです。一番美しいと感じた土塀の写真をUPしています。左官職として眺めていると、当時の施工方法を考えます。恐らくこのように進めたのであろう、その為にはこういう準備が必要で、どれだけ材料が必要となり、施工における役割分担はどうあるべきか?そんな事をとを考えつつ土塀を眺めているとあっという間に時間が経ちます。
なんといってもこの土塀のリズムの良さには惚れ惚れします。渡す人積む人が小気味よくテンポよく、サッサッさと進めている光景が目に浮かびます。そして何より粘土の成分がとても多くて、雨に強い。雨が掛かるであろう箇所でも当初のままの平滑な肌を維持している。そんな土さえ用意出来れば、今でも同じ結果は得られるのだろうけれど、重機や動力もない時代に、これほどの粘土を施工性の良い硬さで準備をするのはとても大変だと思います。
一度でいいから当時の施工風景、準備の最中を見てみたい。自分が想像している通りなのか、それとも人力・体力にものを言わせてゴリ押しでやっていたのか?材料はどう合わせた?どこから採ってきた?興味は尽きません。文化財でもない限り、このような土塀を今後新たに築造することなどはないでしょうね。関われることもないだろうから、考えることに意味はないのかもしれない。でもやっぱ美しいんですよね。

東大寺の北側にあります。奈良にお越しの際はぜひ見て下さいねー
土蔵再生・土塀の修復や古民家再生など奈良らしい風景や文化を
守る伝統的な左官工事を未来へ継承する井上左官工業株式会社
















