私が出席する教会では、暫く牧師不在の無牧状態が続いたが、4月から新たに伝道師が着任し、意欲的な姿勢で教会の働きに取り組み、礼拝前に聖書輪読会を開いたり、週日に月1回の祈祷会を開いたりされた。

 その席に旧約聖書詩篇1編の新共同訳、聖書協会共同訳、現代訳、新改訳、フランシスコ会、文語訳の6聖書の訳文をプリントして配布され、一同で併記された詩篇1編を輪読した。

 聖書の原典は旧約聖書がヘブル語で、新約聖書はギリシャ語なので、歴史的に幾つかの翻訳聖書が出版されて来た。日本では聖書は訳文なので一つの訳が、唯一絶対とは言い難い。そこで幾冊かの聖書を併読すると、翻訳の違いもありそれによって、聖書の理解が深められることがあるので、礼拝には共同訳聖書の他に新約聖書改訂版・新約聖書翻訳委員会訳(岩波書店)を持参して読み較べているが、この聖書には注解も付記されているので有益である。今回、祈祷会で6聖書が付記されたことは、聖書の理解を深める上でとても有益なことと受け止めている。

 因みに、「日本語ヘキサプラ」と言う書物があるが、これは日本の聖書史に残る代表的な6新約聖書の全文を併記した膨大な書物である。ご参考までにご紹介して置きたい。