かもめは、九州旅客鉄道(JR九州)が門司港駅吉塚駅博多駅 - 佐賀駅肥前鹿島駅長崎駅間を、鹿児島本線長崎本線経由で運行する特急列車である。


本項では、東京駅 - 神戸駅間で運行されていた「」および、長崎本線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

2000年(平成12年)
3月11日:ダイヤ改正により、「かもめ」は長崎駅発着24往復、肥前山口駅発着(101・102号)1往復、佐賀駅発着(103・104号)1往復の計26往復となる。また、同日デビューの885系が長崎駅発着の単独運転の列車16往復(48号を除く)および103・104号に充当され、「白いかもめ」と案内されるようになった。「みどり」併結列車および48・101・102号は783系とし、485系は「かもめ」から撤退した
2001年(平成13年)
3月3日:「かもめ101・102号」を787系(「有明」用4両編成)での運行とする。787系は5年ぶりに運用復帰。
10月6日:「かもめ101・102号」を783系(「ハウステンボス」用4両編成)での運行とする。787系は再び撤退。
2002年(平成14年)
6月:土曜・休日のみ佐賀駅→博多駅間に「かもめ」上り1本増発(106号)。10月21日:「かもめ101 - 104号」の運行を以下のように変更する。
101・104号は佐世保駅発着に変更の上で「みどり」に編入。号数は変更なしで885系を充当。なお、この列車は翌年3月15日に全区間定期列車化し、車両も783系に変更となる。
102号は肥前鹿島駅始発に変更
103号は使用車両を783系「ハウステンボス」編成に変更。


2003年(平成15年)
3月:「かもめ102・103号」が使用車両を885系に変更し、102号は全区間定期列車化。103・106号は号数を101・104号に変更。
7月18日:長崎本線内で「かもめ46号」が落石に衝突し脱線する長崎線特急列車脱線転覆事故が発生。
2004年(平成16年)3月13日:平日のみ諫早駅→長崎駅間に「かもめ」下り1本(201号)を増発。この列車は運行距離が24.9kmで、博多南線の特急列車を除いたJRグループが運行する定期特急列車の中で最も運行距離が短い列車だった。
2005年(平成17年)
3月1日:ダイヤ改正により以下のように変更する。
同日廃止された寝台特急「さくら」の九州内区間が「かもめ」に編入され、博多駅 - 長崎駅間の列車を25往復に増発。門司港駅乗り入れは終了。区間運転の列車を除き、単独運転の列車(16往復)は885系、「みどり」を連結する列車(9往復)は783系での運転に統一された。
平日のみ長崎駅→諫早駅間に「かもめ」上り1本増発(202号・783系)。
7月11日:長崎本線市布駅 - 肥前古賀駅間で「かもめ3号」の窓ガラスが破損し、乗客6人が負傷。この事故を受けて、783系電車のエンブレムおよびルーバー塞ぎ板は同日中に全て撤去された。のちに塞ぎ板のみ再取付、エンブレムはステッカーになった。
2006年(平成18年)
9月:この頃から、783系で運行する「かもめ」は1両増結した5両編成での運行が常態化する。
11月1日:佐賀駅→博多駅間の「かもめ」を上り1本増発(100号)。


2007年(平成19年)
3月18日:ダイヤ改正により以下のように変更。
佐賀駅発着「かもめ」を783系2往復(101・103・106・108号)、885系1往復(100・105号)の計3往復に増発。
783系で運行する「かもめ」を所定でも5両編成に増結。ただし佐賀駅発着列車は「きらめき」で使用される4両編成で運行。
全列車全車禁煙化。
7月1日:運転開始70周年を記念し、大分車両センターの485系を使用した特急「かもめ70周年記念号」(団体専用列車扱い)を博多駅 - 長崎駅間で運転。鳥栖駅・佐賀駅・肥前山口駅・肥前鹿島駅・多良駅(往路のみ)・湯江駅(復路のみ)・諫早駅・浦上駅に停車。長崎駅 - 諫早駅間でも臨時団体列車として運行された。



2008年(平成20年)
3月15日:ダイヤ改正により以下のように変更。
同日廃止された寝台特急「あかつき」の九州内区間が「かもめ」に編入され、博多駅 - 長崎駅間の列車を1往復増発し26往復とする。増発分には783系が充てられ、下り列車は単独運転としたため783系での博多駅 - 長崎駅間の単独運転が復活した。
「かもめ201号」は増発された博多駅 - 長崎駅間の列車に統合する形で運行終了。
7月頃:エル特急の呼称を廃止。
2009年(平成21年)3月14日:783系で運行する佐賀駅発着「かもめ」を、博多駅 - 長崎駅間の列車と編成を共通化し5両編成とする。