国指定天然記念物 諫早市城山暖地性樹叢

昭和26年6月9日指定

この樹叢は「ミミズバイースダジイ群集」と「ケヤキームクノキ群落」の照 葉樹林で、現在より温暖であった縄文時代前期頃に茂ったと思われる暖地性の樹木がうっそうとした自然林として残っています。古い時代の環境を現在に残 していること、さらにヒゼンマユミ・ミサオノキなど希少種の群生が見られる ことから大変貴重なものであり、周囲約1kmの丘陵一帯の範囲が、国の天然記 念物に指定されています。

ニシキギ科の常緑樹であるヒゼンマユミ(写真①)は、この樹叢が原標本産地です。明治39年、大村の千葉常三郎氏がここで発見し、大正2年,牧野富 太郎博士が学会に発表、「肥前で発見したマユミ」の意味で名付けられました。 その後、九州各地でも発見されていますが、巨木が多く、群生していることが この樹叢の特徴です。晩秋には黄色い果実をつけ、四つに割れた実から赤い種がのぞきます。平成17年に「諫早市の木」として指定されました。

眼鏡橋
つつじ祭り

諫早公園、上山公園一帯に、色とりどりのツツジが咲き誇ります。
新緑やツツジのもとでグルメやお菓子を味わいながら、華やかなステージイベントをお楽しみください。

城山暖地性樹叢