って大切だけど、それを自然に出来る人って立派だと思います。
よいものを作った側、にしてみれば、良いと言ってもらえるのはやっぱりとても嬉しい。ゲームプログラミングとか絵とか描いてるしそれはよく分かります。でも、よいものを使う、見る、消費者の側で言えば、ついそういうのって反応を返さずに済ましてしまいがち。pixivでコメントを残すか、短いメールの返事をするか。
最近は意識してそういうことをしています。ブログの記事とか、Twitterのコメ返しとか。
自分は『認め合うことは素晴らしい』と主張していながら、今まであんまりそういうことをやってきませんでした。今後はやっていきます。就職活動の中で色々考えながら、そういうところから変わっていこうと思っています。
とりあえず大きな目的は『すっげえ簡単に3Dマップが作れるソフト』なんですが、とりあえず3Dは初心者なのでというか最近分かったんですが全体的にまだ初心者なのでもうちょっと基本的なところから。
断面図から回転体を作ってくれるプログラムを作成中。
今なんとなくそれっぽい見た目になってきたところで、まだまだ。
それにしても、世界は遠い。果たして自分がプログラミング界に何か一矢を報いる日は来るのだろうか。
六.
ガラガラと音を立ててシャッターが上がる。上がったシャッターの向こうに、一つ目の独楽が現れる。独楽だけでなく、メンコやブリキのロボットを模したキャラクターも。
それらは店の窓ガラスの上に描かれていた。一つ目と目が合い、それが笑っているように見えて、泰寅は苦笑する。
他の店でもシャッターが上がっていく。たちまちあたりは奇妙な姿のキャラクターだらけになる。コンビニエンスストアの窓ガラスにさえも、コミカルな姿の神様が踊っている。
神様たちは商店街のシンボルになっていた。
デジカメの写真を持ってこれを商店街のイメージキャラクターにしようと言ったとき、面白そうだと言ったのは郷吉くらいだった。ついにボケたか、と呆れるような視線の方が圧倒的だった。
だが、泰寅は構わずに行動した。地元の高校の美術部に写真を持ち込み、窓ガラスにこいつらを描いてくれと頼んだ。新しい神様のデザインの募集もした。付き合いの長い店から順に説得して回った。
少しずつ商店街に神様が増え、いつの間にか還暦になり、地元で奇妙なキャラクターが噂になる頃、少しずつ人が商店街に立ち寄り始めた。最初は面白いもの見たさに足を止めて携帯の写真を撮るだけだった。だが、少しずつではあるが、客は増えてきていた。
ついに地元のテレビまで取材に来た。結局捕まらなかった落書き犯改め謎のイラストレーター。泰寅はプロデューサー扱いだった。
「随分、忙しくなったもんだ」
今は神様のいないシャッターの前。泰寅は、ふう、と息をつく。夜の冷たい空気に息が白く濁った。
シャッターの落書き騒動から三年。そろそろまた寒い季節だ。
「泰寅さん。インタビュー、よろしいですか?」
突然の背後からの声に、泰寅は思わず飛び跳ねた。インタビュー? こんな時間に何事だ。
「商店街を救った英雄、謎の美少女芸術家について、何かコメントは?」
緊張感のない声。泰寅に向けられたのは、マイクではなくペンキ用の刷毛だった。
「馬鹿野郎」
パーカーの上から頭を掴み、がしがしとなでる。
「来るなら前もって言ってから来い」
白いパーカーに隠れた目線。だが口元だけでにやけ顔だと分かる。
「お前の方から来いって言ったのは誰ですか、もう!」
(終)
あとがきのようなもの
パーカーの子みたいな性格の子って、あんまり書いたことがありませんでした。どう言うんだろう。漫画とかの主人公を巻き込むタイプのキャラクターに近いのかな。
さすが巻き込み型というか、随分この子のおかげで話を進めるのが楽でした。といっても中断はさんで8ヶ月かかってしまっているわけですけど。
自分の小説書きにおける今の目標は、『日常に根ざした短篇から中篇の作品をそれなりのスピードでコンスタントに書けるようになる』ことです。小説に決まった方法はない。それももちろん正しいんですが、それ以前のレベルで自分の書き方というかネタの出し方から完成までの一連をある程度パターンにしたいなあと。『結構頭使う作業』から『楽しい趣味』に持って行けるようにしたいなあと。
……うーん? でもそれはプロレベルの目標なのか?
とりあえず、今回は間に長く空いたこともあってどうやって話を思いついたかとかほとんど忘れてしまいました。その点では次回そのあたりも記録と記憶に残せるよう頑張りたいです。


