きましたきました!
松竹座の七月大歌舞伎
番付が、江戸にタイムスリップしたような
めちゃくちゃ粋な仕上がり。
ベースの生成りな色合いも、
古紙っぽい質感も、光沢感のないマットさも…
作り手の方が、ロマンとこだわりを持たれて
作られたんだろうなというのが
伝わってきます。。(こういうところ大好き)
番付だけで
もうすでにお腹いっぱいなほど
世界観を満喫できる。笑
『八重桐廓話』
片岡孝太郎さんの八重桐
「しゃべり」という1人が長〜く話す芸の
見せ所があるのですが、
息をつく間もない長尺のなかを
元遊女であることが伝わる
洗練された強さのある動き。
そして、感情の変化を分かりやすく
表情でも表現されています。
夫の時行役は松本幸四郎さん
飄々とされていて、登場されたときから
客席に人となりまで伝えてしまうのがお見事。
沢瀉姫の片岡千之助さん
それはそれは、可憐で儚げで
ああお守りしたい…!!と思わせるお姫様。
上品な小顔に豪華な花櫛が重たそうなほどで、
本当に可愛かった…ため息😮💨
そして、白菊の中村壱太郎さん
勇敢でかっこいい白菊のお役がぴったり!
私は壱太郎さんのセリフをお話しされるときの
品のあるお声が大好きです
春に観た南座では
悲しい恋に命を落とすお役でしたが
今回のような
溌溂としたお役されるときの壱太郎さん、
嬉々とされていて個人的に好きだなあ。
『浮かれ心中』
心中なのに、喜劇なの
夢や、仲間を思うあたたかさ、人情が根底にあり
登場人物みんながまっすぐ。
栄次郎は中村勘九郎さん
若旦那でありながら人を笑わせることが大好き。
我が身をかけてまで人を喜ばせようとする
ある意味パッション!なお役が、
勘九郎さんご本人と重なります。
見どころである「ちゅう乗り」🐭は
原作になかったものを
お父様の勘三郎さん発案で始められました。
作り手さんの心意気を感じます!
中村七之助さんの、おすずと花魁の二役は
これだけでも価値がありますというほどの見応え。
豪華な衣装とメイクも変えられていて
早着替えの裏側がどうなってるのか気になる…!
話し方は勿論、お声の出し方まで全然違い
見事な演じ分け
指先の所作までお美しい七之助さんの花魁、
ずっと観ていたい花魁道中でした…🌸
中村隼人さんの清六
若くて一本気で男らしくて、ぴったり。
こういうお役されるときの表情が
歌舞伎以外のドラマなどでのお顔と
別人のように見えるので
本当、役者さんだなあと思います。
話題の中村鶴松さんも観られました
明るく愛嬌ある可愛らしさ
お兄ちゃん思いなお人柄がでていて
なんともチャーミングな お琴ちゃん
あんな笑顔になりたいなあと
女性が憧れる役者さんです。
夜の部もどうにかして観に行きたいなあ…
こんなに好きな役者さんが揃う豪華な舞台、
大阪ではこの先しばらく観られないとおもう
見応えがあり語り尽くせませんが、
大掛かりで豪華なこの舞台を
開催してくださったことに感謝、感謝です。