その1で書ききれるはずがありませんでした、
花形歌舞伎・その2です笑
今回の演目は
義経千本桜から
「吉野山 竹本連中」
「川連法眼館」
義経千本桜といえば!
奈良テレビ「ならいいね!」では
この演目ゆかりの「源九郎稲荷神社」を紹介しました・・・!
この公演がはじまる前に、
尾上右近さんが実際に源九郎稲荷神社に参拝されていて
個人的にとっても嬉しかった♪
南座でも、吉野山のさくらの案内リーフレットなど沢山並んでいて
ロビーから桜満開の華やかな雰囲気
私が観たBプロでは
佐藤忠信を中村橋之助さん
静御前を中村米吉さん
源義経を中村壱太郎さんが演じられました。
まず登場するのは静御前。
改めて、米吉さんのかわいらしいこと・・・!!
動くお人形さんのようで、表情もお声もすべてがかわいらしい。。
6年前に拝見したときと全然立ち姿も表情も違っていて
ますます芸を磨かれているんだなぁと。。
衣装はお姫様だけど、白拍子である静御前の
凛とした佇まいが、なんという説得力。。!
忠信が狐だと気づく場面の心の動きが
すごく丁寧に表されていて、共感できました。。
中村壱太郎さんの義経は
追われる身の憂いもある表情が印象的。
狐に心を動かされていく人間らしいところと
多くの人に慕われている器の大きさも
なんて体現される演技をなさるんだろう・・・!
そして、なんといっても狐さんですよ!!!
橋之助さん狐に、わたしは号泣させられました。。
忠信としての男らしい線の太さとは対照的に
一瞬で、子供狐に変わられるお芝居は震えます。
狐詞が、感情が全面にでていてかわいらしくて、
この日から私は語尾に「~コーン!!!」とつけたくなる始末。爆
鼓にうっとり、顔をすり寄せる表情はもう、
親をしたう子狐そのもの。。
幸せそうで愛おしそうで、観ているこちらまで心が温まる、
もうここが1番のハイライトなんじゃないかなぁ!
早変わりや欄干走りなど、
源九郎狐ならではの見せ場も堪能させていただき、
中村福之助さん、中村歌之助さんとの成駒屋3兄弟の
見得きり場面までありまして!!!
私はもう、思い残すことはありません…的な、笑
心満たされた観劇日でした