いすみ市のはずれに波の伊八の欄間彫刻と
「筆掛けの槙」で知られる長福寺があります。
近くの田圃にはコハクチョウが飛来するので、
コハクチョウを撮るために出掛けましたが、
既に北に飛び去った後でした。
そこで初めて長福寺に立ち寄りました。
長福寺は農家が点在し前には田圃が広がる
静かな田園地帯に位置しています。
こうした所に由緒あるお寺が建てられていることが
不思議な気がしました。
大きな山門の左右には仁王がありますが、
お寺の壮大さに驚きは深まるばかりでした。
:境内には古い時代の物と思われる石仏が陳列されています。
源頼朝がここを訪れた時に、この槙に筆を掛けたために
「筆掛けの槙」と呼ばれるようになったと伝えられています。
この槙の木は樹高12メートル、幹周り4.8メートルあります。
長福寺本堂
長福寺本堂の欄間はいすみ市の
有形文化財に指定されています。
いすみ市には葛飾北斎にも影響を及ぼした
宮彫師波の伊八こと武志伊八郎の欄間彫刻が
市内の行願寺、飯縄寺、光福寺等に残されていますが、
長福寺本堂には龍と麒麟の欄間彫刻があります。
残念ながら本堂内には入れませんでした。
写真は本堂入り口の欄間彫刻です。