今場所新横綱稀勢の里は怪我をしながら、休場をしないどころか
堂々の優勝を果たし、多くの人達に感動を与えました。
その軌跡と語録をじっくり噛み締めては如何でしょうか。

13日目には猪突猛進の日馬富士に押し込まれ、土俵下に転がり落ち、
痛みのため暫く立ち上がることが出来ませんでした。

痛みを歯を食いしばってこらえる稀勢の里、
14日目からは休場かと思わされました。
14日目、鶴竜戦では力なく押し出され、その負け方からして
今場所好調の照ノ富士に勝つことは、もう無理だろうと、
誰もが予想したことでしょう。


いよいよ迎えた千秋楽、何と稀勢の里は照ノ富士を、
土俵に這いつくらばせ、優勝決定戦になりました。


カド番から優勝に王手を掛けた照ノ富士でしたが、
足には不安があったようで、稀勢の里はそこを見抜いていたようです。
土俵を動き回し得意の左では無く、右腕の小手投げで下しました。

表彰式の国歌斉唱の途中、感極まって涙を抑え切れなかった横綱。

左腕をかばうようにして賜杯を受けています。

優勝パレードには弟弟子高安が同乗しています。
兄弟子優勝に号泣した高安は、来場所は大関に挑みます。


優勝した稀勢の里が晴れ晴れとした表情で、
NHKのサンデースポーツに登場しました。
相撲放送では放映されなかったインタービュウに応えた
言葉がが紹介されました。





実感のこもった一つ一つの言葉が、心に深く伝わって来ます。
怪我を完治して5月場所には、風格を備えた横綱として
大いに活躍されることを期待したい思います。