グラナダの歴史は7世紀からのイスラム教徒の流入に始まり、13世紀にはナスル王朝の都としてさかえ、
492年キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)でその歴史に終止符を打ちました。
アルハンブラ宮殿は「赤い丘」と呼ばれる高台に建つ、中世のイスラム建築を代表する宮殿で、14世紀に
建てられた「王宮」、レコンキスタ後に建てられた、ルネサンス様式の「カルロス5世宮殿」、9世紀以降に
要塞として築かれた「アルカサバ」、そして夏の別荘の「ヘネラリフェ」に分けられています。


アルハンブラ宮殿の入り口 カルロス5世宮殿の円形の中庭


左は宮殿の中央に位置する「コマレス宮」のアラヤネスの中庭。
水面に「コマレス宮」が映るよう設計されています。右は「二姉妹
の間」のハチの巣状の最も精密な天井装飾です。


「大使の間」の高い天井には美しい装飾が広がっています。


イスラム教では偶像礼拝が禁止されているため、植物や
緻密な幾何学模様のアラベスクや文字装飾カリグラフィーが
使われています。


アルハンブラ宮殿の城壁の外には、暑いアンダルシアの
夏を過ごした離宮があり、広大な敷地には果樹園や菜園が
あったりします。


地中海を見渡すミハス山麓には、白壁の家が続く美しい町並みが魅力的です。
家々のヴェランダや窓辺には美しい花が飾られています。


町の広場に黄色いポストが立っていました。ミハスは坂道や
階段が多く、名物ロバタクシーが観光客の足代わりになって
います。