昨日は740年近くの歴史を持つ岩船地蔵尊をご紹介しましたが、その後御宿に向い
メキシコ塔に立ち寄りました。場所は岩和田漁港の小高い裏山です。

今から400年ほど前スペイン領フィリピン総監ドン・ロドリゴを乗せた帆船サンフランシスコ号が
フィリピンからメキシコに向けて航行中台風のため漂着し、岩和田海岸に座礁しました。
その時乗組員373名中56名が溺死、し317名が岩和田村民によって救出されました。


これを記念して岩和田漁港の太平洋に臨む小高い岩山に、記念碑「メキシコ塔」が建てられました。
写真は正面からの塔と海を背にした背面からの塔です。

1978年11月1日、国賓として来日したホセ・ロペス大統領が、
この地に来訪されたことを機に建てられた記念碑



メキシコ政府は2009年9月26日、岩和田の住民による人道的、且つ決死の救出作業から400周年を迎え、
御宿町にこの彫像を寄贈しました。伝えられるところによると海女達は乗組員を素肌で温めて蘇生させた
と言うことです。ここにはまた救出に当った人達の名前がローマ字で刻まれています。

メキシコ塔の丘から見下ろした岩和田漁港